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371 愛しの泡沫アルバム(その35)

ゴインズ・ブラザーズとロンサム・パイン・フィドラーズの親密すぎる関係

ウエスト・ヴァージニア州南西部ブラウンウェルに生まれ育ったメルヴィン(1933年生まれ)とレイ(1936年生まれ)のゴインズ兄弟は、成長してそれぞれがギター、バンジョーを習得します。

弟レイは1953年までロンサム・パイン・フィドラーズのメンバーとして活動し、翌53年に兄のメルヴィンとバンドを組みました。オリジナル・メンバーの中にはフィドルにジョー・メドウスも在籍しています。

ジョーがスタンレー・ブラザーズのバンドに移籍した後、解散したロンサム・パイン・フィドラーズからエズラ・クラインとカーリー・レイ・クライン(従兄弟同士)が加入します。

さらに翌1954年になると、今度は再建されたロンサム・パイン・フィドラーズにメルヴィンとレイが二人揃って加入したのです。

1955年になって兄弟は「第2次」ゴインズ・ブラザーズを再結成します。一時期、レイがバンドを離れていた間のバンジョー奏者には元ロンサム・パイン・フィドラーズのビリー・エドワーズが参加します。

1961年になると兄弟は再びロンサム・パイン・フィドラーズに加わります。この頃にスターデイ社から3枚のアルバムがリリースされていますが、これらのアルバムは実質的にゴインズ・ブラザーズのアルバムと言っても過言ではありません。ギター、バンジョーはゴインズ兄弟で、フィドルにカーリー・レイ・クライン、ベースはエズラ・クラインという4人組で、ヴォーカルは兄弟が担当しているからです。

このように、ゴインズ・ブラザーズというとよくロンサム・パイン・フィドラーズと混同されるのですが、実際こんな関係もあって、むしろ混同しているのが正しいのかもしれません。

a0038167_15254751.jpgそんなゴインズ・ブラザーズが初めてその名前で1969年にレム社からリリースしたのが、アルバム『ブルーグラスの新旧ヒット曲』(Bluegrass Hits Old & New)でした。メンバーには兄弟の他に、フィドルにポール・マリンズ(Paul Mullins )、ベースにケンタッキー・スリム(Kentucky Slim)を配した4人編成となっています。

そんな訳で、このアルバムは聴けば聴くほどロンサム・パイン・フィドラーズの印象が拭えません。

音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる「Take’s Bluegrass Album Channel」で聴くことが出来ます。

https://www.youtube.com/watch?v=6oTleJwv1cM/


# by scoop8739 | 2019-04-08 15:29 | 泡沫アルバム | Comments(0)