331 ブルーグラスの中のディラン(その3)

カントリー・ジェントルメンの中のディラン(2)

前レコーディングから7ヶ月後の1966年6月15日、16日の2日間、カントリー・ジェントルメンは再びメリーランド州バルチモアにある「レコーディングス・Inc」にて、レベル社のためのレコーディングを行っています。

そこで彼らはディラン曲の「ベイビー・ブルー」(It’s All Over Now, Baby Blue)をレコーディングしました。この曲はフォーク・ソングの神様と呼ばれるようになったディランが、1965年1月15日にニューヨークのコロムビア・レコーディング・スタジオで録音した名曲です。

曲の由来についてディラン本人はこう語っています。「この曲を書いたときのことは覚えている。ジーン・ヴィンセントの歌を思い出していたんだ。ずっと好きだった曲の一つだ。高校生のときよく歌ったよ。もちろんあとで僕は別のベイビー・ブルーについて歌ったわけだけど」と。ジェントルメンのヴァージョンではジョンが切々と歌い上げています。

a0038167_08373062.jpgこの曲は、「スパニッシュ・トゥー・ステップ」とのカップリングで1967年1月にレベル社よりシングル発売されました。さらに1968年4月に発売されたアルバム『旅する人』(The Traveler)にも収録されています。
このアルバムの背景には当時の「フォーク・ブーム」というものがありました。ブームは彼らにも多くの仕事を与えてくれました。しかしそんなブームを嫌っていたのがメンバーのチャーリー・ウォーラーでした。彼は生粋のブルーグラッサーであり、伝統的なブルーグラス音楽を愛していたからです。

a0038167_08394394.jpg翌年の1969年3月16日に録音したアルバム『そのようにやりなさい』(Play It Like It Is)のA面1曲目に「彼は友だちだった」(He was A Friend Of Mine)を収録しています。この曲はディランのオリジナルではありませんが、彼のブートレグ集に収録されているアメリカの古いフォーク・ソングでした。
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# by scoop8739 | 2018-11-08 08:40 | ディラン・ソングス