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388 ビートルズ・ソングをブルーグラスで(その2)

388 ビートルズ・ソングをブルーグラスで(その2) _a0038167_09311292.jpg「ビートルグラス」(Beatlegras)の第1弾アルバムはややスローな曲が多かったのですが、翌2007年にはブルーグラスの魅力が全開のアップ・テンポな演奏を聴かせてくれる第2弾アルバムをリリースします。このアルバムは彼らのオリジナル曲を3曲ほど含んだ全12曲で、「プリーズ・プリーズ・ミー」を始め、前期から中期までの名曲で構成されています。

さらに2008年には第3弾アルバム『完璧な世界で』(In A Perfect World)をリリースしました。

ところがデイヴは2011年にバンドを一旦解散し再出発を図ります。新生バンドは「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ブルーグラス・バンド」(Sgt. Peppers Lonely Bluegrass Band)と名乗りメンバーを一新しました。

388 ビートルズ・ソングをブルーグラスで(その2) _a0038167_09315465.jpgこのバンドも「ブルーグラス」とは謳っていますが単なるブルーグラスではありません。今回はジャズに加えクラシック音楽によるひとひねりがありとても新しいサウンドを創り出しています。

https://www.youtube.com/watch?v=YJZqHdqQ2KY/

新生グループの一人はバイオリンとヴォーカルのレジナルド・ルーファー(Reginald Rueffer)でした。彼は正式なクラシック・バイオリンのトレーニングを受け、高校時代にはオール・ステート・オーケストラのメンバーにまでなっています。

そしてノース・テキサス大学で音楽教育学位を取得した後に、突然フィドル・プレイヤーとしてチャーリー・プライドのバンドで13年間に亘りツアー・サポートとして過ごします。しかしこの間もクラシック音楽とビートルズへの愛を失うことはありませんでした。

二人目はベースとヴォーカルのバッハ・ノーウッド(Bach Norwood)です。幼い頃から歌と楽器演奏を始め、学校や大学ではクラシック音楽とジャズを学んでいます。

ジャズに対する愛が加速するにつれて、彼はノース・テキサス大学に転入してジャズ・スタディーズで学士号を取得しベースの演奏に集中しました。

彼は現在もテキサス、オクラホマ、そしてルイジアナのオーケストラやジャズ・バンドで演奏活動を続けながら、このバンドでも活動をしています。

さらにもう一人メンバーが、バンジョーやマンドリンなどを上手く操るブルーグラス界ではベテランの一人ジェラルド・ジョーンズ(Gerald Jones)でした。

彼はテキサスの音楽界で天才マルチ・プレイヤーとして有名です。ジェラルドはフルタイムの演奏家でマイケル・マーチン・マーフィー(Michael Martin Murphy)、ジョン・ハートフォード(John Hartford)、マーク・オコーナー(Mark O'Connor)、ヴィンス・ギルの所属していたレイジー・リヴァー(Lazy River with Vince Gill)、さらにカントリー歌手のウィル・バーンズ(Will Barnes)とレッド・スティーガル(Red Steagall)などさまざまなバンドで演奏していました。

このようなメンバーでスタートしたバンドはみるみるアメリカとイギリスで評判を集めるようになります。

さて、「ビートルズ・ソングをブルーグラスで」の最後にまた違った雰囲気を持つブルーグラス・バンドを2、3紹介しましょう。

388 ビートルズ・ソングをブルーグラスで(その2) _a0038167_09323115.jpg一つ目はちょっと怖い面々「ヘイシード・ディキシー」(Hayseed Dixie)が2007年にリリースしたアルバム『ブルーグラス破壊兵器』(Weapons Of Grass Destruction)の5曲目に収録されている「いちご畑よ永遠に」(Strawberry Fields Forever)でした。

https://www.youtube.com/watch?v=nHIyi3Yo1g8/

388 ビートルズ・ソングをブルーグラスで(その2) _a0038167_09330322.jpg二つ目は「グリーンスカイ・ブルーグラス」(Greensky Bluegrass)が2009年にリリースした2枚組ライヴ・アルバム『オール・アクセス・ヴォリューム1』(All Access Volume 1 11.27.09)の2枚目の3曲目に「日常の一日」(A Day In The Life)を収録しています。

https://www.youtube.com/watch?v=tE_q5wR-lDM/

388 ビートルズ・ソングをブルーグラスで(その2) _a0038167_09332458.jpg三つ目は「リル・スモーキーズ」(The Lil’ Smokies)が2018年にストリーミング配信した「三文作家」(Paperback Writer)です。

https://www.youtube.com/watch?v=RxczRNFh_pM/

これらのバンドに共通しているのはブルーグラスの中にロックの雰囲気が感じられるということです。


# by scoop8739 | 2019-06-05 09:37 | ビートルズ・ソング