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435 TRAIN SONGS(その3)

45号列車(Train 45)

435 TRAIN SONGS(その3)_a0038167_08321615.jpgスタンレー・ブラザーズの十八番曲がこの「45号列車」でした。ラルフの「ジョージア州アトランタのトランメル駅を出発する45号列車に全員乗車!」というかけ声を合図に演奏がスタートします。そしてカーターを狂言回しにダウン・ホームな寸劇が展開されます。

この寸劇に登場するのはカーターを始め、「タウザー・マーフィー」ことアル・エリオット(Al Elliot、ベースとヴォーカル)、「ダット・ネイチャー」ことビル・ネイピア(Bill Napier、マンドリン)、「フィドリング・メーヨー」ことラルフ・メーヨー(Ralph Mayo、フィドル)の4人でした。ラルフはバンジョーに専念したため寸劇には参加していません。

「どこへ行くんだい?」というカーターの問いかけに、「俺たちはヴァージニア州ディッケンスン郡の山の小さな農場に帰るんだ」と言うように、それぞれが故郷の地名で応えています。なおこの曲は、彼らが1959年にリリースしたアルバムのA面6曲目に収録されました。

https://www.youtube.com/watch?v=pA6wUkP2eDU/

435 TRAIN SONGS(その3)_a0038167_08332168.jpgもともとこの曲は1927年、東テネシー州の盲目の大道芸人、G.B.グレイソン(Gilliam Banmon Grayson)によって作られ、彼がヘンリー・ウィッター(Henry Whitter)と共にレコーディングしシングル盤としてリリースしています。

https://www.youtube.com/watch?v=ZJL03BdPPbM/

グレイソンが書いた曲のほとんどは、昔からの歌に基づいて作られていました。この「45号列車」はバンジョー曲「ルーベン」(Reuben)から派生したものです。

435 TRAIN SONGS(その3)_a0038167_08334481.jpgジミー・マーチンは1962年にリリースしたアルバム『カントリー・ミュージック・タイム』のA面5曲目にこの曲を収録していました。

https://www.youtube.com/watch?v=UhuiJI4xa-w/

メンバーはジミーを筆頭に、マンドリンのポール・ウィリアムス、バンジョーのポール・クラフト、ベースのジュニア・ハスキーによる4人編成です。

この演奏スタイルはジミー・マーチンの下で演奏活動をしたJ.D.クロウやビル・エマーソン、ドイル・ローソンらに引き継がれていきます。

https://www.youtube.com/watch?v=WEdaMFgT8gc/

https://www.youtube.com/watch?v=UhekaLMdGlM/


# by scoop8739 | 2019-10-21 08:35 | TRAIN SONGS