ワバッシュ・キャノンボール(Wabash Cannonball)
西はコロラド州から東はイリノイ州、北はウィスコンシン州から南はテキサス州まで、その路線網には、アーカンソー州、アイオワ州、カンザス州、ミネソタ州、ミズーリ州、ネブラスカ州、ニューメキシコ州、オクラホマ州、サウスダコタ州を含み、これを運営していたのがシカゴおよびロック・アイランド鉄道会社でした。
この路線を走る列車に「ワバッシュ・キャノンボール」がありました。この列車はイリノイ州シカゴを発してテキサス州エルパソまでを結ぶものでした。それをウィリアム・キントが1904年にこのタイトルにして歌にします。
1929年にカーター・ファミリーによってこの曲がレコーディングされ広く世に知れることとなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=LMiU_aknPDA/
またロイ・エイカフと彼のスモーキー・マウンテン・ボーイズはこの曲を1936年にリリースし、少なくとも2回ほどレコーディングしてヒットさせています。
https://www.youtube.com/watch?v=jvzZcIlrKCA/
続いてドック・ワトソン、ピート・シーガー、ウィリー・ネルソン、レオン・ラッセル、ジョニー・キャッシュ、テネシー・アーニー・フォードなどがレコーディングしました。
今、ジングルと、ゴロゴロと、
とどろきに耳を傾け、
彼女が森を駆け下り、
海岸に沿ってスピードを上げて、
強烈な急上昇エンジンを見て、
彼女の陽気なベルが鳴るのを聞いて、
彼らが安全に沿ってスピードを上げて、
グレート・ロック・アイランド・ルート
レスター・フラットとアール・スクラッグスは1965年にリリースされたアルバム『多彩な』(The Versatile)の中でこの曲を演奏しています。
https://www.youtube.com/watch?v=dvfhELet0x4/
ティム・ハーディンやラヴィン・スプーンフルらへの作品提供や音楽プロデューサーとして後世に名を残すエリック・ヤコブセンが率いていた「ノブ・リックス・アッパー・テン・サウザンド」というバンドが、1963年にリリースしたアルバム『練習!!!』のA面1曲目にこの曲を収録しています。
https://www.youtube.com/watch?v=6eoFcf_AB1A/