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446 TRAIN SONGS(その14)

列車(Train)

1970年、ユニークな演奏形態で一世を風靡したバンジョー奏者エディ・アドコックは、カントリー・ジェントルメンを脱退後、カリフォルニアに移り、自身を「クリントン・コダック」と名乗って「クリントン・スペシャル」(The Clinton Special)というカントリー・ロック・バンドを結成します。

しかしバンドは思うようには当たらず、彼は再び東部に戻り、1972年にクリントン・スペシャルでギターとヴォーカル担当だったウェンディ・サッチャー(Jan Erin “Wendy” Thatcher)や、マンドリンのジミー・グッドロウ、エレクトリック・ベースのランディ・ストックウェル(Randy Stockwell)を加えて「セカンド・ジェネレーション」(Ⅱnd Generation)を結成しました。

446 TRAIN SONGS(その14)_a0038167_16551636.jpg同年にバンドは『セカンド・ジェネレーションの紹介』(Introducing The Ⅱnd Generation)というアルバムをリリースしますが、なかなか火は点いてはくれません。

余談ですが、このアルバムにはタートルズの「ハッピー・トゥゲザー」や、ポール・モーリアの「恋は水色」なんかがブルーグラス・アレンジで収録されていて、個人的にはとても気に入っています。

446 TRAIN SONGS(その14)_a0038167_17000623.jpgさて、バンドはメンバーにマーサ・ヒーロン(Martha Hearon)やジーン・ジョンソン(Gene Johnson)らを加え、1974年にリリースした2作目のアルバム『ヘッド・クリーナー』(Head Cleaner)でやっと火が点いたのでした。このアルバムのA面1曲目に収録されたのが、ウェンディ作曲による「列車」です。

https://www.youtube.com/watch?v=iNAWXzOfIug/

ところがウェンディは1974年初頭にバンドを離れ、大学に通いながら息子のシェーンを育てるためにカリフォルニアへと戻りました。

ちなみにウェンディ・サッチャーの曲では、セルダム・シーンの演奏でも有名な「別の淋しい朝」(Another Lonesome Morning)という曲があります。この曲はエミルー・ハリス、トニー・ライスを始め、今でもいろいろなアーティストによって歌われています。またオズボーン・ブラザーズの「ミス・ユー・ミシシッピ」(Miss You Mississippi)も彼女の作です。


# by scoop8739 | 2019-11-28 17:00 | TRAIN SONGS