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469 ブルーグラス・ダイアリー 2月編(その2)

2月4日

テーター・テイト誕生(Clarence "Tater" Tate/1931年)

469 ブルーグラス・ダイアリー 2月編(その2)_a0038167_08493562.jpgフィドル奏者として、さらにベース奏者として、ビル・モンロー、レスター・フラット、ジミー・マーチンなどのバンドで活躍したテーター・テイトは、サイド・マンとして最高の評判を得ています。

彼は1931年2月4日にヴァージニア州ゲートシティで9人兄弟の一人として生まれ、そのうち2人を除いて全員が音楽を職業としました。

テーターは4歳でギターを弾き始め、その1年後に地元でラジオ・デビューを果たします。また10代の頃にはフィドルを始め、1950年までにはノックスヴィルのラジオ局に出演するほど有名になりました。

1950年、彼はソースマン・ブラザーズ(The Sauceman Brothers with Their Hillbilly Ramblers Quartet)の一員としてレコーディング・デビューを果たした後に、ベイリー・ブラザーズ(The Bailey Brothers)と契約して1954年に軍役に就くまで共に活動しています。

そして軍役後にはフィドル奏者としてビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズに参加しました。しかし僅か7か月後に退団し、その後はジミー・マーチン、ハイロ・ブラウン、カール・ストーリー、ジム・イーンズらと共に活動しています。

469 ブルーグラス・ダイアリー 2月編(その2)_a0038167_08495971.jpgテーターは1965年になってレッド・スマイリーのブルーグラス・カタップスに参加しました。

https://www.youtube.com/watch?v=2M8OCckaCLU&t=49s/

ところが、それから4年後にバンド・リーダーのレッドが体調不良により退団し、テーターを含む残された3人、ビリー・エドワーズ(バンジョー、ヴォーカル)とジョン・パーマー(ベース、ギター)はハーシェル・サイズモア(マンドリン、ヴォーカル)を加えてバンドを維持します。

469 ブルーグラス・ダイアリー 2月編(その2)_a0038167_08502276.jpg当初、彼らはヴォーカリストのジム・イーンズと組んで「シェナンドー・ヴァレー・カルテット」として最初のレコーディングを行ないました。

https://www.youtube.com/watch?v=hZ4r4ODSaY8/


469 ブルーグラス・ダイアリー 2月編(その2)_a0038167_08504186.jpg1977年になるとテーターはポール・ワーレンに代わってレスター・フラット率いるナシュヴィル・グラスに移籍します。しかしそれも永くは続きませんでした。

https://www.youtube.com/watch?v=behsab92sBc/

1979年5月にレスターが死亡するとテーターは再びビル・モンローのバンドに今度はベーシストとして復帰したのでした。

1984年後半にはケニー・ベイカー退団に伴って、彼はフィドルに戻り、また必要に応じて楽器を持ち替え演奏しました。それから12年、1996年のモンローの死をきっかけに、彼はカンバーランド・ハイランダーズで共演します。

彼はまた、東テネシー州立大学でブルーグラスを教え、2001年にパティ・ラブレス・マウンテン・ソウルへの貢献で広く称賛されました。しかし肺癌と闘った後、彼は2007年10月17日にテネシー州ジョーンズボローで亡くなっています。享年76歳でした。


# by scoop8739 | 2020-02-03 08:52 | Who's Who