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カテゴリ:「and」の曲( 20 )

420 「and」(アンド)の曲(その19)

夏の日は過ぎて(Summertime Is Past And Gone)

前回で書きました「楽しい時間は過ぎ去って」と似たようなタイトルの曲ですが、こちらは「夏の日」に特化しています。

 夏の日は過ぎ去り、

 私は愛した人に会うために家に帰る途中です

 今、部屋は明るく輝いて

 今夜は私の道を照らす

 今まで愛していた唯一の人のもとへ

 ああ、彼女が旧いテネシー州に戻って

 私を待っているのを知っている

 彼女は天上から私に贈られてきました

 今夜の月は明るく輝いて

 私が帰る道を照らしてくれる

 今まで愛した唯一の人のところへ帰る

というビル・モンローの作ったラブ・ソングです。

a0038167_08492011.jpgこの曲は1946年9月16日にレコーディングされます。そして初出は1948年、「罪の邪悪な道」(Wicked Path Of Sin)とのカップリングでシングル盤リリースされました。ちなみに「罪の邪悪な道」は翌17日のレコーディングでした。

この頃のビル・モンローのバンドにはレスター・フラットやアール・スクラッグス、そしてチャビー・ワイズという錚々たるメンバーが揃っていた時期で、この頃に作られた曲のほとんどがブルーグラスのスタンダードとなっています。もちろんこの曲のベストはその当時のブルー・グラス・ボーイズでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=eS7htj_dCF4/

a0038167_08493829.jpgレッド・アレンがケンタッキアンズ(The Kentuckians)を結成して1966年にリリースした3枚目のアルバム『ブルーグラス・カントリー』(Bluegrass Country)のA面1曲目にこの曲を収録しています。ちなみにこのアルバムのプロデュースはデヴィッド・グリスマンでした。

https://www.youtube.com/watch?v=Y1rc0boqAfw/

ギターとヴォーカルのレッドのほかには、バンジョーにポーター・チャーチ(Porter Church)、マンドリンにウェイン・イエイツ(Wayne Yates)、ベースにビル・イエイツ(Bill Yates)の4人編成でした

a0038167_08500446.jpgまたダン・リーノと袂を分かった後のレッド・スマイリー(Red Smiley)が、1967年にルーラル・リズム社からリリースしたアルバムのA面2曲目にもこの曲が収録されていました。

https://www.youtube.com/watch?v=BQr364Fcw5I/

その当時のメンバーはギターとヴォーカルのレッドのほかは、バンジョーにビリー・エドワーズ(Billy Edwards)、フィドルとヴォーカルにテイター・テイト(Clarence “Tater” Tate)、マンドリンとヴォーカルにジーン・バリス(Gene Burris)、ベースにジョン・パーマー(John Palmer)という、ほぼ後にシェナンドー・カッタプスを構成するメンバーがすでに揃っていました。

a0038167_08502632.jpg私の好きなヴァージョンはセルダム・シーンのデビュー・アルバム『アクト1』のB面3曲目に収録されたものです。ジョン・ダフィーの弾くマンドリンのイントロが切なく鳴り響きます。

https://www.youtube.com/watch?v=wlTVuroyj_s/

7月の中旬から始まった『アンドの曲』という特集企画も、夏の終わりが近づき、今回をもって終了とさせていただきます。夏の日が過ぎてもみなさまの記憶の中に残ってくださると嬉しく思います。


by scoop8739 | 2019-08-30 08:53 | 「and」の曲 | Comments(0)

419 「and」(アンド)の曲(その18)

楽しい時間は過ぎ去って
(All The Good Times Are Passed And Gone)

子どもの頃は、楽しい時間が過ぎていくのがとても早く感じたものでした。特に夏休みなんかは盆が終わるとあっという間に終盤を迎え、終わらせていない宿題の始末に追われてアタフタとしたものです。

少し大人になって、大好きな娘が出来たときもそうでした。夕方から夜にかけての二人で過ごす時間は惜しいくらいに早く過ぎてゆき、懐には幾ばくかの小銭しか残っていなかったものです。まさに「楽しい時間が過ぎ去って」、そこに横たわる現実の切なく寂しさを痛感しました。

a0038167_09150789.jpgさてアメリカでは、古くから何年にも亘ってフォーク・シンガーやその他の人々によって多く歌われてきたこの曲が最初に録音されたのは、ジョージア州出身の初期のカントリー・ミュージックのデュオ、フレッドとガートルード・ゴセット(Fred and Gertrude Gossett)によるものでした。

https://www.youtube.com/watch?v=3BCFxG3hgxU/

a0038167_09181110.jpg彼らは1930年4月16日にアトランタにおいて唯一知られている録音セッションを行います。これを皮切りに次に録音したのは7年後の1937年8月、ビルとチャーリーのモンロー・ブラザーズでした。彼らは旅先のノース・カロライナ州シャーロットのホテルでこの曲を録音しています。

https://www.youtube.com/watch?v=bLhNw_zK8pQ/

a0038167_09182551.jpg以来、この曲はブルーグラスとオールドタイムの両方のスタンダードとなりました。年老いた私は今、若き良き時代を振り返って回想にふけっています。という青春の思い出が歌となっています。ビル・モンローなどは特に好んで歌っていました。

1960年にはジミー・マーチンがアルバム『グッドゥン・カントリー』(Good’n Country)のB面5曲目で歌っています。

https://www.youtube.com/watch?v=QTktcVXpAZg/

a0038167_09185070.jpgレスター・フラットとアール・スクラッグスも1962年のアルバム『我が国の民謡』(Folk Songs Of Our Land)にこの曲を収録しています。

https://www.youtube.com/watch?v=XL5Bu7TnOL0/

a0038167_09203809.jpg2003年、デヴィッド・グリスマンが主になって作られたセッション・アルバム『悲しみの人生』(Life Of Sorrow)では、グリスマンがラルフ・スタンレーとクリンチ・マウンテン・ボーイズの一員となってこの曲を演奏しています。

https://www.youtube.com/watch?v=mdZXkonaaAA/


by scoop8739 | 2019-08-28 09:22 | 「and」の曲 | Comments(0)

418 「and」(アンド)の曲(その17)

道に迷った(I’m Lost And I’ll Never Find The Way)

 離れていて、寂しい、寂しい

 あなたが私の心を壊したとしても、

 道に迷うことはありませんが、

 私は道を見つけることは決してありません

 私は漂流船のように海に漂っています
 絶望の世界はこんなに寂しい

 なぜあなたは戻ってこないのですか

 あなたはすべての誓いを破って、

 私は孤独と冷たいこの世に残されています

と歌われる失恋ソングです。作者はラルフ・スタンレーで、スタンレー・ブラザーズが1957年に「洪水」(The Flood)とのカップリングでリリースしたシングル盤が初出でした。

a0038167_13150501.jpg「洪水」の方は翌1958年に彼らの最初のアルバム『カントリーを弾いて歌って』(Country Pickin' And Singin')に収録されますが、こちらの「道に迷った」はしばらく陽の目を見ず、1973年になってようやくドイツの「コレクター・クラシック」レーベルからリリースされたアルバムで世に出てまいりました。

https://www.youtube.com/watch?v=ts1veFoGkuI/

a0038167_13151802.jpgこれにいち早く反応したのがクリフ・ウォルドロン(Cliff Waldron)でした。同年にリリースしたアルバム『ブルーグラス・タイム』のA面1曲目で取り上げています。トミー・ニール(Tommy Neal)のバンジョー、カーリーランバート(Curly Lambert)のマンドリン、ビル・ポッフィンバーガー(Bill Poffinberger)のフィドルに加えて、ジミー・アーノルド(Jimmy Arnold)がリード・ギターを弾いています。テナー・ヴォーカルはマイク・オゥルドリッヂの兄のデイヴでした。

https://www.youtube.com/watch?v=u4fCqb2PqAk/_

a0038167_13153502.jpgスタンレー・ブラザーズにはとても影響を受けたであろうリッキー・スキャッグス(Ricky Skaggs)が1982年にリリースしたアルバム『家族と友人』(Family & Friends)ではA面1曲目にこの曲を収録しています。マンドリンとヴォーカルのリッキーのほかは、ギターとヴォーカルにピーター・ローワン(Peter Rowan)、バンジョーにマーク・プルエット(Marc Pruett)、フィドルにボビー・ヒックス(Bobby Hicks)、ベースにジョー・アレン(Joe Allen)、そしてもちろんドブロはジェリー・ダグラス(Jerry Douglas)でした。

https://www.youtube.com/watch?v=IyNkR_Q1JNo/


by scoop8739 | 2019-08-26 13:20 | 「and」の曲 | Comments(0)

417 「and」(アンド)の曲(その16)

父と母の想い出(Memorie Of Mother And Dad)

ジミー・マーチンは1949年から54年まで、メンバー・チェンジの激しかったビル・モンローのバンドにあって約5年間という長い年月をモンローのよきパートナーとして数々の傑作を残します。「恋の毒」(Poison Of Love)を始めモンローとのデュエットには駄作が1曲もありませんでした。

この曲は「恋の毒」ほどにはポピュラーではありませんが、タイトでミディアムなリズムと抑揚の激しいヴォーカル・スタイルは「恋の毒」を遥かに凌ぐ出来と言えます。

a0038167_08383491.jpg作曲はアルバート・プライス(Albert Price)。初出はビル・モンローが1953年11月に「小さな女の子と恐ろしい蛇」(Little Girl and The Dreadful Snake)とのカップリングでシングル盤でリリースしました。

セッション・メンバーはモンローのほかにギターとヴォーカルがジミー・マーチン(25歳)、バンジョーがソニー・オズボーン(Sonny Osborne、この時、若干15歳)、フィドルがチャーリー・クライン(Charlie Cline)、ベースがアーニー・ニュートン(Ernie Newton)という編成です。

https://www.youtube.com/watch?v=_TjRtUIIhmI/

a0038167_16520452.jpg1973年に再結成されたケンタッキー・カーネルズが残したアルバム『1973年のスウェーデン・ライヴ』(The New Kentucky Colonels Live In Sweden, 1973)の中にこの曲が収録されていました。

https://www.youtube.com/watch?v=dXBgNg0JtDs/

a0038167_08394262.jpg女性ブルーグラッサーの先駆けと言えるヘイゼル・ディケンズがアリス・ゲラルド(Hazel Dickens and Alice Gerrard)と共に1973年にリリースしたアルバム『私のために来て歌いませんか?』(Won't You Come & Sing For Me?)の中にもこの曲が収録されています。

https://www.youtube.com/watch?v=h4pyxsObCKs/

a0038167_08401853.jpgビル・モンローを敬愛してやまないデヴィッド・グリスマンが1988年リリースした2枚組アルバム『心の故郷』(Home Is Where The Heart Is)でデル・マッカリーがこの曲を歌っています。テナー・ヴォーカルはバンジョー奏者のハーブ・ペダーセンでした。

https://www.youtube.com/watch?v=tKVrYcZkoss/


by scoop8739 | 2019-08-23 08:47 | 「and」の曲 | Comments(0)

416 「and」(アンド)の曲(その15)

憂鬱で寂しい(Blue And Lonesome Too)

a0038167_16512937.jpg1974年リリースのアルバム『ミュールスキナー』のA面2曲目、今は亡きクラレンス・ホワイトのリード・ヴォーカルに、ピーター・ローワンがテナーをつけて歌われるこの曲は、元は御大ビル・モンローが1950年2月にレコーディングし、以来ブルーグラスのスタンダードとなった「I’m Blue, I’m Lonesome」のことでした。

https://www.youtube.com/watch?v=N6_wQxxQM6E/

a0038167_16520452.jpgクラレンス・ホワイトは1973年に再結成したケンタッキー・カーネルズのアルバム『1973年のスウェーデン・ライヴ』(The New Kentucky Colonels Live In Sweden, 1973)の中でもこの曲を歌っています。

https://www.youtube.com/watch?v=nOD0wSRvn40/

この曲はビル・モンローの作とされていましたが、後にジェームズ・B・スミスとの共作であると判明します。スミスとはカントリー界の大御所ハンク・ウィリアムスのペンネームです。モンローが言うには、1940年代末に二人は演奏旅行先で共作したとのことですが、当時、モンローのサイドマンだったジミー・マーチンによると、この曲はほとんどハンクが書いたものだということです。

a0038167_16523174.jpg初出は1950年7月に「愛の船」(Boat Of Love)とのカップリングでシングル盤リリースされ、モンローのほかにギターとヴォーカルがジミー・マーチン、バンジョーがルディ・ライル(Rudy Lyle)、フィドルがヴァッサー・クレメンツ(Vassar Clements)、ベースがジョエル・プライス(Joel Price)という編成です。

https://www.youtube.com/watch?v=YWoJTNmDeUo/

a0038167_16525247.jpgアラン・オブライアント(Alan O'Bryant)が器用にもバンジョーを弾きながら歌うバンド、ナッシュヴィル・ブルーグラス・バンドが1985年にリリースしたデビュー・アルバム『私の母国』(My Native Home)のB面6曲目にこの曲を収録していました。

https://www.youtube.com/watch?v=zLC7HrfUOyc/

a0038167_16530558.jpgすっかりカントリー歌手となったマーティー・スチュアート(Marty Stuart)も1991年リリースのアルバム『誘惑』(Tempted)の1曲目で披露しています。

https://www.youtube.com/watch?v=4InQ_2HfjCQ/

a0038167_16531805.jpg面白いところでは、「アメリカン・パイ」で有名なドン・マクリーン(Don McLean)が1992年にリリースした2枚組アルバム『有名曲と希少曲』(Favorites And Rarities)にこの曲が収録されています。

https://www.youtube.com/watch?v=_1jMdYl4aUk/

a0038167_16544413.jpg2011年、デル・マッカリー率いるバンドが恩師ビル・モンローをトリビュートしたアルバム『古い記憶:ビル・モンローの曲』(Old Memories : The Songs of Bill Monroe)の9曲目にもこの曲が収録されています。

https://www.youtube.com/watch?v=8_R9GFetoRE/


by scoop8739 | 2019-08-21 16:56 | 「and」の曲 | Comments(0)

415 「and」(アンド)の曲(その14)

岩塩と釘(Rock Salt and Nails)

a0038167_08360566.jpgアメリカの労働運動家でフォーク歌手だったユタ・フィリップス(Bruce Duncan Phillips)によって書かれたこの曲は、1961年にフォーク歌手のロザリー・ソレルズ(Rosalie Sorrels)によってアルバム『ロザリーの歌袋』(Rosalie's Songbag)に収録され初めて公開されました。

https://www.youtube.com/watch?v=QpseeKQh83c/

a0038167_08362570.jpg続いて1965年3月にレスター・フラットとアール・スクラッグスがシングル盤で、さらに同年6月にはアルバム『かき鳴らし歌う、多彩なフラット&スクラッグス』(Pickin' Strummin' and Singin' ~ The Versatile Flatt and Scruggs)に収録します。

https://www.youtube.com/watch?v=pKdZe37kMHQ/

a0038167_08364234.jpg1969年にはカントリー・ロックのバンド「ストーン・カントリー」のリード・ヴォーカルだったスティーヴ・ヤングがこの曲をタイトルとしたソロ・アルバムをリリースします。そのアルバムにはサポート・ミュージシャンとしてグラム・パーソンズ、ジーン・クラーク、ジェームス・バートンが名を連ねていました。

https://www.youtube.com/watch?v=968naSqNH98/

a0038167_08370199.jpgその後この曲は、ジョーン・バエズやウェイロン・ジェイニングスにも歌われ、1972年にアール・スクラッグスがアルバム『灯りが見えた』(I Saw The Light)に収録しました。ここでのヴォーカルはトレーシー・ネルソンとリンダ・ロンシュタットによってフォーク・カントリー仕立てで歌われています。

https://www.youtube.com/watch?v=7a6VsxgjfTU/

a0038167_08371983.jpg1973年にリリースのギターとヴォーカルのジム・マッコール(Jim McCall)とバンジョー奏者ヴァーノン・マッキンタイア(Vernon McIntyre)が組んだバンド「アパラチアン・グラス」(The Appalachian Grass)の2枚目のアルバムのA面1曲目にもこの曲が収録されています。

https://www.youtube.com/watch?v=MTe2BgmbVIM&t=742s/

a0038167_08374069.jpg1975年になってJ.D.クロウとニュー・サウスがラウンダー社からのデビュー・アルバム『ザ・ニュー・サウス』に収録しました。ここでのトニー・ライスのヴォーカルは前記アール・スクラッグスのアルバムを基にスロー・バラード調で歌われています。

https://www.youtube.com/watch?v=_afKAcA5Hmg/

a0038167_08380462.jpgノース・カロライナ出身の4人組の若者からなる「ケイン・ミル・ロード」(Cane Mill Road)が2018年にリリースしたアルバム『すき間』(Gap To Gap)にもこの曲が収録されています。前述のトニーに比べるとまだまだ歌い込みが足りないようにも思えます。

https://www.youtube.com/watch?v=rOYL2RWF7nc/

このバンドのメンバーは、ヴォーカル、フィドル、マンドリンが16歳のリアム・パーセル(Liam Purcell)、バンジョーは19歳のトレイ・ウェリントン(Tray Wellington)、ヴォーカルとギターには21歳のケイシー・ルイス(Casey Lewis)、そしてベースが20歳のハドソン・ボスワース(Hudson Bosworth)というフレッシュな若者たちです。容姿といい演奏スタイルといい、デビュー当時のニューグラス・リヴァイヴァルを彷彿とさせます。


by scoop8739 | 2019-08-19 08:41 | 「and」の曲 | Comments(0)

414 「and」(アンド)の曲(その13)

愛と富(Love and Welth)

a0038167_08360737.jpgルーヴィン・ブラザーズ(The Louvin Brothers)は、カントリー・ミュージックの歴史の中で最もハーモニーの美しい兄弟デュエットでした。そしてまた彼らは数々の名曲を創り出すソングライターでもありました。

この曲「愛と富」は兄弟が作り、1951年から1956年までの間にレコーディングされたもののリリースされることなくオクラ入りとなります。しかし、曲自体は多くのプレイヤーに歌われひとり歩きを始めました。

https://www.youtube.com/watch?v=tbDn_hYSCX4/

歌の内容は、貧しく暮らす恋人たちの片方(こういう場合、決まって女性の方)が富に目がくらんで金持ちの男を追って家を出て行く、という典型的な「金色夜叉」のアメリカ版です。

a0038167_08362680.jpgブルーグラス・ゴスペルの大御所カール・ストーリーがランブリング・マウンテニアーズを率いて1966年にリリースしたアルバム『カントリー・ミュージックの名曲』(The Best Of Country Music)のA面4曲目にこの曲を収録しています。

https://www.youtube.com/watch?v=xxXh1Ln4u1k/

a0038167_08364443.jpgカントリー・ジェントルメンが1968年にリリースしたアルバム『旅行者』(The Travelers)のためにレコーディングしたもののオクラ入りとなったヴァージョンの中にもこの曲がありました。後に4枚組ボックス・セット『早期レベル録音』(The Early Rebel Recordings)に収録されて陽の目を見ます。

https://www.youtube.com/watch?v=J9F2qMMuQP4/

a0038167_08370569.jpgデヴィッド・グリスマン(マンドリン、ヴォーカル)がヴィンス・ギル(ギター、ヴォーカル)、ハーブ・ペダーソン(バンジョー、ヴォーカル)、ジム・ブキャナン(フィドル)、エモリー・ゴーディJR.(ベース)といった精鋭を集めて作った1983年リリースのアルバム『今日ここに』(Here Today)の中にもこの曲は収録されました。

https://www.youtube.com/watch?v=RcrRqNDW190/

また、セルダム・シーンに入団前のフィル・ローゼンタールが在籍していたバンドが1974年にリリースしたアルバム『アップル・カントリー・ブルーグラス』のA面2曲目にもこの曲が収録されています。


by scoop8739 | 2019-08-16 08:40 | 「and」の曲 | Comments(0)

413 「and」(アンド)の曲(その12)

この道は粗くて岩っぽくはないですか?

(Don't This Road Look Rough and Rocky?)


 ダーリン、私はあなたの言う通りにしました

 それは私の心を痛めます

 朝、あなたの前にいても
 私達の心は何マイルも離れています

 この道は荒くて岩っぽく見ませんか?

 その海は広く深く見えませんか?

 赤ちゃんが腕の中で眠っているときも

 その甘い寝顔は見えません

 深い青色の海を渡って

 鳴いてる夜の鳥の声を聞くことができません

 あなたが他のことを考えている間、
 あなたは私の思いがわからないでしょう

 あなたが立ち去る前にもう1度キスします

 私たちが別れる前にもう1度キスします

 あなたは私に多くのトラブルを与えました

 ダーリン、あなたは私の心を痛めました

a0038167_10003905.jpg

この曲は1936年にブルー・スカイ・ボーイズによってレコーディングされた古い民謡です。

https://www.youtube.com/watch?v=A2OdC499Mn4/

a0038167_10005913.jpg1954年にはレスター・フラットとアール・スクラッグスが取り上げレコーディングしたことでブルーグラスの名曲として広く知られることになりました。

https://www.youtube.com/watch?v=oAXyuTic9sQ/

a0038167_10011738.jpg1985年にジョナサン・エドワーズはセルダム・シーンを従えてアルバム『ブルー・リッジ』(Blue Ridge)の中で歌っています。

https://www.youtube.com/watch?v=b8b_8RUSeKA/

a0038167_10013473.jpg私の好きなのは、2003年に「ウェイファリング・ストレンジャーズ」(The Wayfaring Strangers)がアルバム『この列車』(This Train)で歌っているものです。ベースのイントロから女性のけだるいヴォーカルが始まり、ギター、フィドル、バンジョーが絡み、途中からピアノの間奏を交えてジャジーに展開する異色のブルーグラス(?)です。

https://www.youtube.com/watch?v=DF8mahWwo08/


by scoop8739 | 2019-08-14 10:03 | 「and」の曲 | Comments(0)

412 「and」(アンド)の曲(その11)

冷たい雨と雪(Cold Rain & Snow)

ディラード・チャンドラー(1907年生まれ)は、ノース・カロライナ州マディソン郡出身のフォーク歌手で、彼は集落で何世代にもわたって伝えられてきた何百もの曲を知っていました。

1960年代になってフォーク・リヴァイヴァルが起こり、民俗学者で音楽学者のジョン・コーエンは伝統的なバラード歌手の研究と録音のためにノース・カロライナ州西部を訪れます。そしてディラードの歌うそれらの曲の多くが録音されて世に知られるようになりました。

その中の1曲、「冷たい雨と雪」はディラードが人伝てに教わったもので、南北戦争が終わる1865年頃から19世紀末までの間に、マディソン郡で実際に起こった殺人を題材にしています。

主よ、私は妻と結婚しました。

彼女は私の人生を悩ませました。

彼女は私を寒い雨と雪の中で働かせました。
冷たい雨と雪、雨と雪、
私に冷たい雨と雪の中で仕事をさせました。

という内容の重く苦しい歌詞です。そしてとうとう妻が夫に撃たれることで話は終わります。

a0038167_09060760.jpgこの曲の古いヴァージョンは1961年にリリースされたオブレイ・ラムゼイのアルバム『三つの月桂樹からの民謡』(Obray Ramsey Sings Folksongs From The Three Laurels)で聴くことが出来ます。

https://www.youtube.com/watch?v=LG4eFaWZnn0/

1960年代半ばにビル・モンローのバンドに在籍していたピーター・ローワンはこの曲をレパートリーにします。しかしレコーディングまでには至りませんでした。

a0038167_09063223.jpgこれに影響を受けたジェリー・ガルシアは、1967年にリリースしたグレイトフル・デッドのデビュー・アルバムでこの曲を取り上げて歌っています。

https://www.youtube.com/watch?v=G7qkbF8PbtE/

a0038167_09064903.jpgピーター・ローワンの初出は1974年まで待たなくてはなりません。それはアルバム『ミュールスキナー』(Muleskinner)に収録されて世に出ました。

https://www.youtube.com/watch?v=rqQd1rZGWts/

a0038167_09070621.jpgデル・マッカリーは1990年代になってから、世代を超えたブルーグラス・ファンにとても評判を得るようになります。そんな彼がこの曲に取り組んだのは1975年にレベル社からリリースされたアルバム『デル・マッカリー』(Del McCoury)からでした。

https://www.youtube.com/watch?v=0dUUGRHej_Q/


by scoop8739 | 2019-08-12 09:09 | 「and」の曲 | Comments(0)

411 「and」(アンド)の曲(その10)

モリーとテンブルックス(Molly and Tenbrooks)

夏競馬の季節です。私の住む北九州市小倉をはじめ、新潟、札幌と競走馬たちの活躍がみられることでしょう。

さて競馬と言えば、「競走馬の歌」としても知られる「モリーとテンブルックス」という曲は、テン・ブロック(Ten Broock)とモリー・マッカーシー(Mollie McCarthy)の実話に基づいて19世紀後半に作られた伝統的な歌でした。

a0038167_09441754.jpg最初の録音はケンタッキー出身の初期のカントリー・バンド「カーバー・ボーイズ」(The Carver Boys)によって1929年にリリースされた「ティム・ブルック」(Tim Brook)と呼ばれる曲でした。

https://www.youtube.com/watch?v=DRp7UDNoiAo/

a0038167_09435677.jpg1947年にビル・モンローによってブルーグラス曲として初めてレコーディングされますが、初出は翌1948年9月にリッチ・R・トーン社からシングル盤リリースされたスタンレー・ブラザーズによるものでした。

https://www.youtube.com/watch?v=Ww137Y37OnA/

a0038167_09444881.jpgビルのヴァージョンはそれから遅れること1年、1949年9月にコロンビア社からリリースされました。

https://www.youtube.com/watch?v=n-vD2O8DbDY/

a0038167_09451329.jpgこの曲はフォーク・リヴァイヴァルの波に乗ってキングストン・トリオによっても歌われています。オリジナル・メンバーのデイヴ・ガードが在籍していた頃の録音でした。

https://www.youtube.com/watch?v=s0AEpBomMl0/

a0038167_09453312.jpgまた、J.D.・クロウ(バンジョー)、ドイル・ローソン(マンドリン)、トッド・フィリップス(ベース)、ボビー・ヒックス(フィドル)等によって結成された「ブルーグラス・アルバム・バンド」が1981年にリリースしたアルバムにも収録され、メンバーのトニー・ライス(ギター)がテンポよく歌い上げています。

https://www.youtube.com/watch?v=fBQxzWPkLqY/

なお試合の結果ですが、1878年7月4日に「ルイズヴィル競馬倶楽部」(Louisville Jockey Club)で行われたとされる競争にはテンブルックスが勝ったとされています。ちなみにその後、モリーはテンブリックスより5年ほど長生きして複数のレースで優勝し、また3頭の子馬を産んでいます。


by scoop8739 | 2019-08-09 09:46 | 「and」の曲 | Comments(0)