レベルへの録音 (1)
1962年になってカントリー・ジェントルメンはレベル社と契約しました。この辺の事情は全くわからないのですが、スターディ社との契約を維持しながら、フォークウェイズ社とも契約し、さらにレベル社と契約を結ぶという荒技をやっています。このレベル社というのは、1959年11月にチャールズ・R・“ディック”・フリーランドによって設立されたレコード会社で、ワシントンD.C.エリアのミュージシャンを中心にシングル盤制作を始めています。
さてカントリー・ジェントルメンは1962年11月、クリスマス・シーズンに間に合わせるべくシングル用に2曲ほどレコーディングします。それは「クリスマス・タイム・バック・ホーム」と「ヘブンワード・バウンド」という曲でした。
「クリスマス・タイム・バック・ホーム」は、メンバーのジョン・ダフィーがアン・ヒルの手を借りて作曲したものです。このアン・ヒルという女性はピート・カイケンダルの奥さんです。セッションではクリスマスらしい音として、ヴィブラフォンが使われています。演奏しているのはレイ・マーシャルというミュージシャンでした。
もうひとつの「ヘブンワード・バウンド」は、ジェントルメンが1957年にリリースしたデビュー・シングル盤の片面に収録されていた曲です。この盤は今ではマニア溜飲の幻アイテムとなっていますが、同曲をレベル社での初レコーディングに持ってきたというところに彼らの意気込みが感じられます。
【資料参考:Rebel Records“The Early Recordings : 1962-1971”(レコード番号REB-4002)】
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