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426 愛しの泡沫アルバム(その62)

ジェイク・ランダース

1963年リリースのアルバム『ディキシー・ジェントルメンのカントリー・スタイル』(The Country Style Of The Dixie Gentlemen)でアルバム・デビューしたディキシー・ジェントルメンは、ルアル・ヤーブロウ(Rual Yarbrough)、ハーシャル・サイズモア(Hershel Sizemore)、ギターのジェイク・ランダース(Jacob Landers)の3人で演奏活動をしていました(詳しくはシリーズ4話を参照)。しかし彼らはこのアルバムを1枚残しただけで1966年に解散してしまいます。

彼らのアルバムの多くの曲がジェイクのオリジナル作品でした。この時期に作った「心に中をそっと歩いて」(Walk Softly On My Heart)は1969年にビル・モンローによって、また「滝のそばで」(Down By The Waterfall)は1972年にカントリー・ジェントルメンによってシングル盤でリリース(「Secret Of The Waterfall」とタイトルが変わっています)されヒットしています。

426 愛しの泡沫アルバム(その62) _a0038167_08394834.jpgジェイクは1971年になってバンジョー奏者のトム・マッキーニー(Tom McKinney)を伴い、ルアル・ヤーブロウが所属するチューン社からアルバム『オリジナル曲と70年代の新しいバンジョー・サウンドを提供』(Present Original Songs & New Banjo Sounds Of The 70's)をリリースしました。

このアルバムはタイトル通り、ジェイクのオリジナル曲6曲とトムのオリジナル・インスト曲3曲を含む全12曲です。メンバーにはフィドルに旧知のヴァッサー・クレメンツが参加し、エレキ・ベースはケン・スミス(Ken Smith)となっています。

426 愛しの泡沫アルバム(その62) _a0038167_08402300.jpg1972年になって、かつてのディキシー・ジェントルメンが再結成され、翌1973年に『もう一度一緒に』(Together Once More)というアルバムがリリースされました。オリジナル・メンバー3人に加え、フィドルにヴァッサー・クレメンツとジェイムズ・ブライソン(James Bryan)、ベースにジョニー・モンゴメリー(Johnny Montgomery)が参加しています。

https://www.youtube.com/watch?v=fXQhycdOhO8&t=1s/

426 愛しの泡沫アルバム(その62) _a0038167_08443265.jpgと同時に1967年にレコーディングされてオクラ入りとなっていたものが、同1973年、『ブルースとブルーグラス』というアルバムとなってリリースされます。アルバムのメンバーにはオリジナル・メンバー3人に加えて、フィドルにヴァッサー・クレメンツ、ドブロにタット・テイラー(Tut Taylor)、ベースにジェシー・ハンドレイ(Jesse Handley)が参加していました。

https://www.youtube.com/watch?v=H4zpttHKc_s/

426 愛しの泡沫アルバム(その62) _a0038167_08411374.jpgその後、ジェイクは1976年にアルバム『歌手/作家』(Singer / Writer)をリリースしその存在感を示しました。このアルバムの全12曲中11曲がジェイクのオリジナル曲となっています。

https://www.youtube.com/watch?v=CNiM9yIskXQ/

それぞれの音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる「Take’s Bluegrass Album Channel」で聴くことが出来ます。


by scoop8739 | 2019-09-17 08:46 | 泡沫アルバム探訪
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