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421 愛しの泡沫アルバム(その60)

コニー&ベイブ

かつてグラミー賞にノミネートされたことのあるデイビット・グリスマンのアルバム、そのタイトル曲「心の故郷」(Home Is Where The Heart Is)は今やブルーグラス・スタンダードとなっています。この曲を作ったのがコニー&ベイブの一人、コニー・ゲイトリー(Connie Marvin Gately Jr.)でした。

彼は1929年、ミズーリ州セントルイスで生まれ、テネシー州中部のヘンダーソン郡で育ちます。ギターを手にすると10代の初めにはブルーグラスを演奏していました。

一方のベイブことアーネスト・ロフトン(Ernest “Babe” Lofton)も1926年にテネシー州で生まれ、同じようにギターを弾いて育ちます。

彼らは1950年代初頭に出会い、さらにバンジョー奏者のジョー・ドラムライト(Joe Drumright)を加えてバンドを結成しました。そしてリパブリック社やスターデイ社などからシングル盤を発表します。(これら2つのレーベルのレコーディングは、後にラウンダー社から「創成期のブルーグラス・10番」(The Early Days of Bluegrass Vol.10)として1980年にリリースされました)

バンドは1951年から1954年頃まで「ブラック・マウンテン・ボーイズ」(The Black Mountain Boys)と名乗っていましたが、後に「バックウッヅ・ボーイズ」(The Backwoods Boys)と改めています。

1960年代になると彼らはフォーク・リヴァイヴァルの恩恵を受け、大学生や新しいファンを獲得するために広く活動範囲を拡げました。

そんな中、コニーは所謂フルタイム・ミュージシャンではないのですが、1958年から1959年までの一時期、バンド・メンバーのジョー・ドラムライトと一緒にビル・モンローのグループに参加しています。

421 愛しの泡沫アルバム(その60) _a0038167_08332167.jpgそんな彼らがようやくアルバムを発表したのは1973年のことでした。それはラウンダー社から『基本のブルーグラス』(Basic Bluegrass)とタイトルされリリースされます。

メンバーはコニーとベイブのギターとヴォーカルと中心に、バンジョーのジョー・ドラムライト(Joe Drumright)、マンドリンにはジョーの息子のジョディ(Jody Drumright)、リード・ギターとフィドルにジェラルド・ロバーツ(Gerald "Red" Roberts、ベースにダルトン・テイト(Dalton Tate)、そしてバリトン・ヴォーカルにセイヤー・ワッシャー(Thayer Maxwell Washer)が加わっています。

https://www.youtube.com/watch?v=yXqBuEQcCTo&t=23s/


421 愛しの泡沫アルバム(その60) _a0038167_08333437.jpgさらに1975年には同じくラウンダー社から『バックウッヅ・ブルーグラス』(Backwoods Bluegrass)をリリースしました。ここでのメンバーはベースが前作のダルトン・テイトからコニーの息子のフレッド(Fred Gately)に替わっています。

https://www.youtube.com/watch?v=KLFofUmOYfk&t=2s/

それぞれの音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる「Take’s Bluegrass Album Channel」で聴くことが出来ます。


by scoop8739 | 2019-09-02 08:36 | 泡沫アルバム探訪
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