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386 愛しの泡沫アルバム(その50)

フット・ヒル・ボーイズ

オールド・タイム、マウンテン・ミュージックの聖地ゲイラックスにあるブルー・リッヂ山岳地帯マウント・エアリー地域の出身で、かつてチャーリー・モンローやジム・イーンズなど多くのブルーグラス・レジェンドと共に活動してきた名手たちが集ったグループが「フット・ヒル・ボーイズ」(The Foot Hill Boys)でした。

フィドルのウェイバーン・ジョンソン(Wayburn Johnson)は1928年にウェスト・ヴァージニア州ローガンで生まれ、幼い頃にマウント・エアリーに引っ越してきました。

彼がこのバンドに参加する以前は、ウッディ・ウッディとウッドチョッパーズやアート・ジョンソンとサザン・メロディーズ、アル・ホークスとメロディ・メーカーズ、チャーリー・モンロー、ジム・イーンズ、マック・ワイズマン、ルディ・ライルとジョンソン・ブラザーズ、オスカー・サリバンとラリー・リチャードソンなど様々なバンドで演奏していました。

またジョンソンは1971年にいくつかの州開催の選手権やユニオン・グローブ・グランド・チャンピオンシップなどで多くの賞を獲得しています。

バンジョー奏者のカレン・ギャリアン(Cullen Galyean)は1939年に生まれ、ラルフ・スタンレーの影響を受けて16歳の時に初めてボビー・ハリソン(後述)らと共にヴァージニア・マウンテン・ボーイズに加入します。その後はチャーリー・モンローやハイロ・ブラウンのバンドでも活動していました。

a0038167_09565018.jpg彼はマウンテン・ランブラーズが1959年にアトランティック・レコードからリリースしたアルバムではフィドルとバンジョーを演奏しています。

1960年代半ばにはM-K-B社でエド・ヴォグラー(Ed Vogler)と一緒にシングル盤3枚をレコーディングしていました。その盤でギャリアンはギターを弾き、1969年にボーダー・マウンテン・ボーイズとしてホームステッド社盤でリリースされたアルバムではリード・ギターも演奏しています。

https://www.youtube.com/watch?v=72J9N8NnyuY/

a0038167_09571280.jpgマンドリンとバリトンのアイヴァー・メルトン(Ivor Melton)は1927年にゲイラックスの近くに生まれ、ギターとテナーのボビー・ハリソン(Bobby Harrison)は1934年にゲイラックスに生まれています。メルトンとハリソンとバンジョー奏者のギャリアンは共にヴァージニア・マウンテン・ボーイズで20年以上プレイしていました。

https://www.youtube.com/watch?v=GmWsWjS4MQY/

最後にベース奏者のジョニー・ヴィッパーマン(Johnny Vipperman)は1929年にマウント・エアリーで生まれ、ウィルマ・リーやストーニー・クーパーのようなよく知られたグループで活躍していて、1951年にはビル・モンローのバンドでも仕事をしていました。

a0038167_09590382.jpg1971年9月8日にフィドルのウェイバーン・ジョンソンが43才という若さで急死したため、それまでに録音していた曲をまとめた彼らの唯一のアルバムがカウンティからリリースされています。

https://www.youtube.com/watch?v=tU-VSuQqIaA&t=1028s/

そのアルバム・ジャケットを見ると懐かしいアパラチア山系の家が建ち並び、典型的な古き良き時代のブルーグラス・ミュージックを連想できます。無名バンドながら想像通りの素朴な音が実にまとまりよく収録されていてとても満足感を味わえます。

それぞれの音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる「Take’s Bluegrass Album Channel」で聴くことが出来ます。


by scoop8739 | 2019-05-30 10:13 | 泡沫アルバム探訪 | Comments(0)
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