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383 愛しの泡沫アルバム(その47)

ボブ・フラー

ブルーグラスは第二次世界大戦後にアメリカ合衆国だけに留まらず世界中に拡散してきます。隣国カナダではもっと早い時期からアメリカのミュージシャンによるレコーディングや、ラジオ放送、コンサートなどの演奏活動を通じて聴かれてきました。

1933年にカナダのノバスコシア州ブルックリンで生まれたボブ・フラー(Bob Fuller)は、1966年にモントリオールで「ヒルビリー・ナイト」というものを始めます。これはモントリオールの人気ライヴ・ハウス「ブルー・エンジェル・クラブ」から始まり、現在は「ホイール・クラブ」で運営されているカントリー・ミュージックのライヴ活動のことです。

ボブ・フラーはナシュヴィル発のロカビリー音楽に不満を感じ、彼が大切にした古き良きカントリー音楽の保存に専念した環境を作ろうと思い立ちクラブを立ち上げます。クラブの理念は、昔ながらのカントリー・ミュージックとブルーグラスを最小限の電気楽器で、60年代半ば以前に書かれた曲に焦点を当てて披露するというものでした。以来今日までクラブ・ライヴは月曜の夜に必ず行われています。

a0038167_08311528.jpgさてそんなフラーのバンドが1971年にカナダのMM&Cレコードからリリースしたアルバムが『カナダのカントリー音楽の有名曲』(Canadian Country Favorites)でした。

メンバーはフラーのギターとヴォーカル、バンジョーにジーン・ブレイチャー(Gene Bretecher)、マンドリンとヴォーカルにデイヴ・ティンコフ(Dave Tinkoff)、ドブロにガイ・カーペンター(Guy Carpenter)、ギターにジョー・グロンディン(Joe Grondin)とウェイン・フォード(Wayne Ford)、ベースにテッド・メイヤー(Ted Mayor)というセッションのために集まったカナダのミュージシャンたちです。なおフィドルにポール・メナード(Paul Menard)も参加しています。この人はMM&Cレコードのオーナーで、このセッションの事実上のプロデューサーでした。

アルバムはA面1曲目「火の玉便」(Fire Ball Mail)、同3曲目「今宵、碧い瞳の彼女を想う」(Thinking Tonight Of My Blue Eyes)、B面3曲目「青い月がまた輝けば」(When My Blue Moon Turn's To Gold Again)、5曲目「私の小さな恋人」(Little Darling Pal Of Mine)などのブルーグラス・スタンダードとカナダの伝統民謡がほどよくミックスされた構成となっています。

音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる「Take’s Bluegrass Album Channel」で聴くことが出来ます。

https://www.youtube.com/watch?v=YdScwgHWFow/


by scoop8739 | 2019-05-20 08:32 | 泡沫アルバム探訪 | Comments(0)
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