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378 愛しの泡沫アルバム(その42)

ローレンス・レーンとダットン兄弟の深い関係

ブルーグラスのミュージシャンは一部を除き、鉱山で働いたり、土地を耕作したり、工場などで働く人々が多くいます。初期のミュージシャンの多くは南部の農村地域や小さな町や村に住んでいました。そしてよりよい仕事を求めて北へ移住したミュージシャンの中にはローレンス・レーン(Lawrence Lane)とダットン兄弟(Dutton Brothers)がいました。

ローレンスは1941年にケンタッキー州プラスキ郡で生まれサマセットの町で育ちます。彼は両親から家族と一緒に音楽を愛し演奏する楽しさを学びました。音楽はレーン一家の生活様式だったのです。

1969年になってローレンスはオハイオ州マリオンに住んでいた2人のブルーグラス・ミュージシャン、ジムとカール・ジーンのダットン兄弟に会います。そして彼らはバンドを組み演奏活動を始めたのでした。

a0038167_12584793.jpgローレンスとダットン兄弟は時には一緒に、また時には別々にいくつかのアルバムをリリースます。1969年にはまずダットン兄弟名義で『グラス・サウンド』(The Grass Sound Of Dutton Brothers)というアルバムを発表しました。

https://www.youtube.com/watch?v=sVboS6KOqhs/

a0038167_12590388.jpg続いて1971年には共同名義で『カッティング・ブルーグラス』(Cutting Bluegrass)をリリースします。メンバーはマンドリンとフィドルにジム・ダットン(Jim Dutton)、バンジョーにカール・ジーン・ダットン(Carl Gene Dutton)、ギターにローレンス・レーン、ベースにトム・スティーブンス(Tom Stephens )の4人でした。収録された曲の中には「ミラーズ・ケーブ」と「世界のトップに座る」があります。

https://www.youtube.com/watch?v=N1LBABnB7Ik&t=1s/

a0038167_12591773.jpgそして1972年になると、今度はローレンスがオリジナル・メンバーで編成されたバンド「ケンタッキー・グラス」で『ワシントンのファイル』(Washington’s File)をリリースします。

https://www.youtube.com/watch?v=C_6fNM7_poM/

このアルバムでは全12曲中6曲がローレンスのオリジナル曲で、他の曲ではアレンジも手がけています。アレンジや作曲において彼の熟達した技量が発揮されていました。バンドのメンバーは、ギターとヴォーカルがローレンス、マンドリンとヴォーカルに兄のキース、バンジョーとヴォーカルにラドフォード・ヴァンス(Radford Vance)、フィドルにジェス・フレイリー(Jess Freiley)、ドブロにトミー・ボイド(Tommy Boyd)、そしてベースにビル・ラトリフ(Bill Ratliff)という6人編成となっています。

さらに翌1973年にリリースされた「ケンタッキー・グラス」名義のアルバム『ケンタッキーに連れ戻して』(Take Me Back to Kentucky)ではマンドリンにジム、ギターにローレンス、ベースにマーチン・タウンゼント(Martin Townsend)、そしてバンジョーにはドワイト・ディルマン(Dwight Dillman)というメンバーとなっています。

このアルバムは1曲の例外を除いて、すべてローレンスとジムのオリジナル曲でした。なお例外の1曲とはカール・ジーン・ダットンによって書かれたものです。

それぞれの音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる「Take’s Bluegrass Album Channel」で聴くことが出来ます。


by scoop8739 | 2019-05-02 13:02 | 泡沫アルバム探訪 | Comments(0)
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