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377 愛しの泡沫アルバム(その41)

親子2代に亘る「トゥー・リヴァー・ヴァリー・ボーイズ」

1894年にノース・カロライナ州エイブリー郡で生まれたクラレンス・ホートン・グリーン(Clarence Horton Greene)は、フィドルを手に育ち様々な大会で数多くの賞を獲得します。また彼は1920年代から30年代にかけてたくさんのレコーディング・セッションに参加しています。

1930年代後半になると彼は自らのバンド「トゥー・リヴァー・ヴァリー・ボーイズ」(The Toe River Valley Boys)を結成しました。トゥー(Toe)というのは、ノース・カロライナ州の山からブレバードまで続く貿易ルートのことで、ネイティブ・アメリカンが「S-ta-toe」と呼んでいたものです。本来は「Estatoe」から取ったようで、この発音が難しいため長年にわたって「Toe」と短縮されて呼ばれています。

オリジナルのバンド ・メンバーには、ギターのホーマー・ピットマン(Homer Pitman)とレイ・ヤング(Ray Young)、バンジョー奏者のマック・クロウ(Mack Crow)とドブロ奏者のガッシュ・ウォッシュバーン(Gus Washburn)がいました。その頃はまだブルーグラス・ミュージックは完成されておらず、所謂マウンテン・ミュージックを演奏するバンドでした。しかしバンドはこれと言った特徴もなく尻すぼみとなって消滅してしまいます。

a0038167_10495300.jpg1960年代中期になって、クラレンスの息子ハワード・グリーン(Clarence Howard Greene)はかつてのバンド仲間のガッシュ・ウォッシュバーンを訪ね、父が創った「トゥー・リヴァー・ヴァリー・ボーイズ」の再結成を促しました。こうして1969年にドイツGHP社からリリースされたのが『トゥー・カントリー』(Toe River Country)というアルバムです。

メンバーはハワード・グリーンのマンドリンとリード・ギター、ガッシュ・ウォッシュバーン(C. A. "Gus" Washburn)のギターとハーモニカ、オスカー「レッド」ウィルソン(Oscar O. "Fiddling Red" Wilson)のフィドル、E.C.ミラー(E. C. Miller)のバンジョー、チャールズ・レンフロ・Jr.(Charles Renfro, Jr.)のギターとヴォーカル、セシル・バールソン(Cecil "Curly" Burleson)のベースという6人編成でした。

a0038167_10502225.jpeg彼らは翌1970年に『列車時間』(Train Time)をリリースします。さらに1972年には全6曲のミニ・アルバム『ブルー・リッヂ・マウンテンのスクウェア・ダンス』(Square Dancing In The Blue Ridge Mountains)をリリースしますが、その勢いもここまででバンドの存在も薄れていきます。

ところがこのバンドは1990年代になってもフィドル奏者のオスカー「レッド」ウィルソンを中心に活動を続けていました。

音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる「Take’s Bluegrass Album Channel」で聴くことが出来ます

https://www.youtube.com/watch?v=fn_Dx0cajT4/


by scoop8739 | 2019-04-29 10:52 | 泡沫アルバム探訪 | Comments(0)
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