人気ブログランキング |

375 愛しの泡沫アルバム(その39)

ウォルター・ヘンズレー

ブルーグラスの世界では実力があるのに演奏仲間やファンに馴染みの少ないプレイヤーが沢山います。バンジョー奏者のウォルター・ヘンズレー(Walter Hensley)もそんな一人でした。

ウォルターは1936年にヴァージニア州グランディで生まれ、1957年初頭にアール・テイラーとストーニー・マウンテン・ボーイズの一員としてカーネギー・ホールで演奏しています。また1960年の一時期、エディ・アドコックの代役としてカントリー・ジェントルメンでも演奏していました。

a0038167_09085727.jpg1964年にメジャー・レーベルのキャピトルからリリースされた彼のソロ・アルバム 『5弦バンジョーの今日』(The 5 String Banjo Today)では、「世界は日の出を待っている」(The World Is Waiting For The Sunrise)、「君微笑めば」(When You’re Smiling)、「おじいさんの古時計」(Grandfather's Clock)などのスタンダード曲を楽しく演奏しています。そのドライヴするバンジョーと独創的なリックは、ウォルターの名前をバンジョー奏者たちの間でカルト伝説の地位にまで高めました。

a0038167_09093255.jpgそんな彼が1969年に発表したアルバムが『ニュー・グラスを弾く』(Pickin’ On New Grass)でした。アルバムはタイトルとは関係なく、とくにニュー・グラスの曲が収録されている訳ではありません。

演奏メンバーはウォルター・ヘンズレーの他に、ギターにジム・ヘンズリー(Jim Hensley)、マンドリンにダニー・カーティス(Danny Curtis)とフランキー・ショート(Frankie Short)、ドブロにラッセル・フーパー(Russ Hooper)、ベースには名手エド・フェリス(Ed Ferris)、そしてスネア・ドラムでジョン・ウォーレン(John Warren)がサポートしていました。

ティム・ニュービィ(Tim Newby)の著書「ボルチモアのブルーグラス」(Bluegrass in Baltimore)によると、このアルバムはメリーランド州ボルチモアのレコーディング・スタジオで1969年のある日曜日の夜のセッションで録音されたとあります。

また、ビル・モンローの伝記作家であるリチャード・D・スミスは、「ウォルターは5弦バンジョー・プレイヤーの中でも非常に過小評価された偉人の一人である」とも述べています。

音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる「Take’s Bluegrass Album Channel」で聴くことが出来ます。

https://www.youtube.com/watch?v=KjSH0kyT8UI


by scoop8739 | 2019-04-22 09:11 | 泡沫アルバム探訪 | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 376 愛しの泡沫アルバム(そ... 374 愛しの泡沫アルバム(そ... >>