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372 愛しの泡沫アルバム(その36)

ベニーとヴァリー・ケイン夫妻

ブルーグラスには夫婦デュエットも珍しくありません。ベニーとヴァリーのケイン夫妻(Benny and Vallie Cain)はトラディッショナル志向のハーモニー・デュエットでした。彼らの歌声は心地よく、しかしやや変わったハーモニーが特徴的です。彼らはブルーグラスの世界ではあまり有名ではありませんが、アメリカ中にその音楽を普及させる努力を怠りませんでした。

夫ベニー・ケインは1921年にコネチカット州ニュー・ヘイヴンに生まれ、3歳の時から両親と一緒にウェスト・バージニア州バークレー・スプリングスに移り住み、8歳でハーモニカを吹き始めます。成人してからは米国財務省に勤務しながらパートタイムの娯楽として音楽活動を続けます。

一方、妻のヴァリーは1927年にメリーランド州キャッツミラーに生まれ、1934年頃にバークレー・スプリングスに引っ越してきました。そして1947年にベニーと出会い、数ヵ月内に彼らはカントリー・カズンズというバンドを結成します。二人は1950年7月に結婚しワシントンD.C.に移住しました。

彼らが結婚した年、夫婦はそれまで主に歌っていたカントリー音楽から、彼らのヴォーカル・ハーモニーとうまく溶け合うブルーグラスにスタイルを変えます。

ベニーは公務員の仕事を続けながら彼らは平日はレストランやクラブで演奏し、週末にはしばしば公園やカーニバルなどで演奏を続けました。

そして1956年に最初のレコーディングをし、アデルフィ・レーベルからシングル盤をリリースします。さらに1962年に彼らはレベル社と提携し次の2年間で3枚のシングル盤をリリースしました。

a0038167_08484373.jpg1968年リリースのレベル社オムニバス・アルバム『壮観なブルーグラス』(Bluegrass Spectacular)4枚組、計70曲のうち彼らの歌声が18曲も収録されています。

1969年に待望のオリジナル・アルバムがリリースされました。全12曲中9曲がオリジナル曲です。この時のメンバーは、マンドリンとヴォーカルのベニー、ギターとヴォーカルのヴァリーを中心に、バンジョーにジョニー・ウィスナント(Johnny Whisnant)、エレキ・ベースには息子ポールの4人で編成されています。

音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる「Take’s Bluegrass Album Channel」で聴くことが出来ます。

https://www.youtube.com/watch?v=bZHsNUmsG3U&t=3s/


by scoop8739 | 2019-04-12 08:54 | 泡沫アルバム探訪 | Comments(0)
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