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344 愛しの泡沫アルバム(その8)

ケンタッキー・トラベラーズ

ブルーグラス・バンドは大概がトラディショナル曲に加えてオリジナル曲をレパートリーにしていることが多いものですが、すべてオリジナル曲ばかりというのがケンタッキー・トラベラーズでした。

バンドは1952年にスタートします。55年に一次解散しますが56年にメンバーを一新し、ギターとヴォーカルのカーミット・リッチモンド(Kermit Richmond)を中心に、バンジョーのビル・ウィルソン(Bill Wilson)、フィドルにスリム・アンダーウッド(Slim Underwood)の3人で、マンドリンを欠いて(ベースは不明)再スタートしています。

この時期、カントリー・ジェントルメンのようにフィドルのないバンドが流行りましたが、マンドリンのいないバンドというのは稀でした。

バンドのオリジナル曲の特徴は、「ウィッシン」(Wishing)、「ドリーミング」(Dreaming)、「キッシン・アンド・ハギン」(Kissin’ And Huggin’)という所謂「INGソング」です。

a0038167_14442521.jpgそんな「INGソング」を基にして作られたのが1963年リリースのアルバム『ブルーグラス・バンジョー・バラード』(Bluegrass Banjo Ballad)でした。

まずはA面1曲目の「ウィッシング」(Wishing)ですが、アップ・テンポの軽快なブルーグラス・ソングです。

同7曲目の「キッシン・アンド・ハギン」(Kissin’ And Huggin’)はワルツ調の明るい曲調です。

B面2曲目の「ドリーミング」(Dreaming)は今やブルーグラスのスタンダード曲となっています。

アルバム・タイトルに「バンジョー」と書かれてあるのでインスト曲を期待してしまいますが、残念ながら1曲も収録されておりません。逆に考えるならば、彼らが歌ものに自信があった証拠かもしれません。

なお、このバンドはアルバム1枚を残したきりでその行方は不明となっております。メンバーの名前を他のバンドや他のレコードからも見出すことができません。

音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる「Take’s Bluegrass Album Channel」で聴くことが出来ます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ik-xJOb2-18&t=28s
by scoop8739 | 2019-01-07 14:48 | 泡沫アルバム探訪 | Comments(0)
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