339 愛しの泡沫アルバム(その3)

ブルーグラス・ジェントルメン

ナット(マンドリン)、ハーレイ(バンジョー)、フランシス(べース)のブレイ兄弟に、レッド・クレイヴンス(ギター)を加えたバンドがブルーグラス・ジェントルメン(The Bluegrass Gentlemen)でした。

a0038167_09242887.jpg彼らは1962年にリバティよりバンド名と同じく『ブルーグラス・ジェントルメン』とタイトルされたアルバムを発表しています。

彼らの演奏スタイルは、名前が似ていて否が応でも比較されがちなカントリー・ジェントルメンの「男らしい」演奏に比べると、どちらかというと「ひ弱な」印象を与えます。しかし所謂ハイ・ロンサムとは呼べないものの、細やかな演奏と円やかでデリケートなコーラス・ワークは婦女子の琴線に触れる切なさが感じられます。

また時代を反映してか、A面6曲目「マラゲーニャ」(Malaguena)やB面6曲目「恋人」(Lover)のインスト曲、B面2曲目の「涙の行く先」(Pathway Of Teardrops)にモダン・ブルーグラスを意識したような曲が収録されています。

ところが彼らは、カントリー・ジェントルメン人気にあやかって名付けられたであろうバンド名が災いしてか「泡沫アルバム」のレッテルが貼られました。

a0038167_14534662.jpgそれから10年後の1972年に突然「レッド・クレイヴンスとブレイ・ブラザーズ」と名を改め、ラウンダーより「419 W.Main」というアルバムがリリースされました。

実はこのアルバム、1960年にラジオ用のテープとして録音されていたものを1964年に再編集してレコード化したものでした。その再編集を手伝ったジョン・ハートフォードがフィドルで5曲ほど参加しています。

音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる(Take’s Bluegrass Album Channel)で聴くことが出来ます。

https://www.youtube.com/watch?v=nsRQx2lyC8c&t=7s
by scoop8739 | 2018-12-17 09:44 | 泡沫アルバム
<< 340 愛しの泡沫アルバム(その4) 338 愛しの泡沫アルバム(その2) >>