338 愛しの泡沫アルバム(その2)

ウォルター・フォーブス

a0038167_14191139.jpgその名前すら記憶にない人です。そのウォルター・フォーブス(Walter Forbes)が1962年にリリースしたのが『バラッドとブルーグラス』(Ballad And Bluegrass)というアルバムでした。1962年のことですから、所謂モダン・フォーク・ブームの中で生まれたアルバムであることには間違いないと思われます。

ウォルターは南ジョージア出身の資産家の子弟だったようで、そこで経験した黒人の労働歌と、家族が持つ別荘のある北ジョージアで聴いたブルースやブルーグラスを血肉とし育っています。

時代的に言うと、ギド・ターナー、モンロー・ブラザーズ、アンクル・デイブ・メイコン、ブルースカイ・ボーイズ、オリジナル・カーター・ファミリーなどが彼の音楽形成の基となった訳です。

さてアルバムのライン・アップは、ブルーグラス化されたマウンテン・バラッドも多く、モダン・フォークからブルーグラスへとクロス・オーバーする辺りの過渡性にスリリングなものがあって面白く聴くことが出来ます。

日本では全くの無名とは言え、この人はディズニーのTV映画にも出演していて、1973年には「ナシュヴィルのコヨーテ」(Nashville Coyote)というアルバムをリリースしています。この主題歌を歌っているということは、彼はそこそこ業界で生き抜いてきた強者だと察せられます。

音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる(Take’s Bluegrass Album Channel)で聴くことが出来ます。

https://www.youtube.com/watch?v=gh2kmQHeddk&t=3s
by scoop8739 | 2018-12-13 14:20 | 泡沫アルバム
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