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337 愛しの泡沫アルバム(その1)

音楽の世界で「永遠」なり「不滅」なり「傑作」と呼ばれるアルバムは、リリースされてからとてもよく聴かれ、数年経って「金字塔」と謳われ、さらに数十年を経ても「名盤」として依然と聴き続けられています。

この対義語として「泡沫」という言葉があります。歌詞や曲のタイトルなどにも使われる言葉ですが、「ほうまつ」なり「うたかた」というような読み方がされています。

ブルーグラスの世界においても例外ではありません。「名盤」があれば「泡沫」もあります。「名盤」はCDの時代になってから復刻されましたが、「泡沫盤」にはお声すらかかりませんでした。ということで、これからしばらくはそんな「泡沫」的なアルバムにスポットを当ててご紹介致しましょう。

第1回目は1960年代初頭、ワシントンD.C.でカントリー・ジェントルメンが表舞台で活躍していた頃から始めます。

ロンサム・リヴァー・ボーイズ

ワシントンD.C.のクラブ「ショーボート・ラウンジ」を本拠として活躍していたバンド、ロンサム・リヴァー・ボーイズ(The Lonesome River Boys)は、マンドリンでリード・ヴォーカルのジャック・タトル(Jack Tottle)、ギターでテナー・ヴォーカルのジョン・カパラキス(John Kaparakis)を中心に、バンジョーでバリトン・ヴォーカルのリック・チャーチル(Rick Churchill)、フィドルのジャームズ・ブキャナン(James Buchanan)とベースとベース・ヴォーカルのディック・ストウ(Dick Stowe)の5人で構成されていました。

a0038167_13500342.jpg彼らが1959年に録音し、1961年にリリースしたアルバムが「ラッカスを育てる」(Raise A Ruckus)でした。アメリカ東部の都会人らしい垢抜けたヴォーカルや選曲など、フォーク・リヴァイヴァル時代のプレイヤーとしての心意気が感じられます。

そんな彼らの直球志向のスタイルは当時の東部ブルーグラス界においても群を抜いていたと思われます。

後にタトルはD.C.およびニューヨーク周辺で活躍し、ドン・ストーヴァーのホワイト・オーク・マウンテン・ボーイズや、テイスティ・リックスを通じて多くの後輩の育成に貢献しています。

さらに彼はヴァージニアのアーリントンに移り住み、1973年のケンタッキー・カーネルズ再編成時にはリズム・ギターを務めています。

またジャームズ(ジム)・ブキャナンはグリーンブライア・ボーイズのセッション・フィドラーでもありました。

音源はYoutubeにて佐生武彦さんがアップして下さってる(Take’s Bluegrass Album Channel)で聴くことが出来ます。

https://www.youtube.com/watch?v=mjXV1rUYFiM&t=1s
by scoop8739 | 2018-12-10 13:54 | 泡沫アルバム探訪 | Comments(0)
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