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325 「ニューグラス」への道(その42)

スキップ・バッティンのアルバム『トパンガ・スカイラインズ』では貴重なクラレンス・ホワイトの生前最後の演奏が聴ける

後期ザ・バーズのメンバーであり、ニュー・ライダーズ・オブ・ザ・パープル・セイジ(New Riders of the Purple Sage)やフライング・ブリトウ・ブラザーズでも活躍したスキップ・バッティン(Skip Battin)が、ファースト・ソロ・アルバム『スキップ・バッティン』(1972年)に続いてリリースするつもりで制作したものの結局未発表に終わってしまったという幻のセカンド・アルバム『トパンガ・スカイライン』(Topanga Skyline)(1973年)が、約40年の時を経て2010年になってようやくリリースされました。

a0038167_08305072.jpg本来このアルバムにはクラレンス・ホワイトが参加するはずでしたが、レコーディングに入る数日前に酔っ払い運転の日系人女性の車にはねられて非業の死を遂げてしまったのです。アルバム『スキップ・バッティン』ではバッキングで素晴らしいプレイを披露していたクラレンスのギターはこのアルバムでは聴かれないものの、隠しトラックとして彼の生前最後の演奏といわれる貴重なリハーサル音源が収録されています。そのほか、1965年にスキップがソロでテレビ出演した時のレアな映像を収めたビデオ・クリップがボーナスとして収録されています。

a0038167_08310063.jpg余談ですが、アルバムのジャケット画像を見てデジャヴ状態になった方、それはきっとクラレンスのレア音源集『ホワイト・ライトニン』(White Lightnin')を見たことがあるからでしょう。

さて、スキップは1960年前後のドゥワップ時代から活動していたということもあり、彼の音楽にはロックン・ロール、カントリー、ラグタイムといったいろんな要素が混ざった独自のポップ感覚があります。

サポート・メンバーにはカントリー・ガゼットからバイロン・バーライン、アラン・マンデ、ローランド・ホワイトの3人、フライング・ブリットゥズのクリス・エスリッジ、そしてハーブ・ペダーセン、アル・パーキンスらカリフォルニア・カントリー・ロックの名うての面々が参加しています。アルバムの制作は長年の盟友、奇才ミュージシャンでプロデューサーであるキム・フォウリー(Kim Fowley)でした。

得意のラグタイム風の作風、ブルーグラスの粋な解釈など、出来ばえはファースト・アルバムを超えており、カントリー・ロック・ファンには必聴のアルバムとなっています。
by scoop8739 | 2018-10-15 08:35 | ニューグラスへの道 | Comments(0)
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