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313 「ニューグラス」への道(その31)

フライング・ブリトゥ・ブラザーズの頻繁なメンバー交替

1969年になるとバーニー・レドンがフライング・ブリトゥ・ブラザーズに加わり、2作目『ブリトゥ・デラックス』から3作目まで在籍しました。

レドンはクリス・ヒルマンのいた「スコッツヴィル・スクワイアレル・バーカーズ」でキャリアをスタートさせ、フロリダ州に移住した時、後にイーグルスのメンバーとなるドン・フェルダーのバンド「コンチネンタルズ」に加入しています。

その後「ハーツ・アンド・フラワーズ」を経て、1968年の終わりに伝説的バンジョー奏者ダグ・ディラードと出会い、ディラードと元バーズのジーン・クラークが結成したディラード&クラークに参加します。その後、ブリトゥズに加わりました。

ところがレドンはブリトゥズでは商業的成功への可能性が感じられないという理由で脱退し、リンダ・ロンシュタットのバック・バンドの仕事で出会ったグレン・フライ、ドン・ヘンリー、ランディ・マイズナーと合流し、1971年にイーグルスを結成します。

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さて、ブリトゥズの2作目『ブリトゥ・デラックス』に収録された楽曲は、パーソンズとヒルマン、さらにはレドンが単独もしくは前者二人と共作などの形で関わったものが目立ちます。さらに耳を惹くのが、B面最終曲でローリング・ストーンズの曲「野生の馬」(Wild Horses)を歌っていることでした。この曲はパーソンズと個人的に親交の深かったミック・ジャガーとキース・リチャーズによって作られています。この曲が収録されたローリング・ストーンズのアルバム『スティッキー・フィンガーズ』(Sticky Fingers)はブリトゥズ盤から約1年後にリリースされました。

このブリトゥズの2作目『ブリトゥ・デラックス』は、時代としてのフォークの背景、急速に進化するロックの背景、そこでのロックとカントリーの融合を図る試みとして、1960年代から70年代への西海岸音楽の橋渡し(典型的にはバーズからイーグルスに至る流れ)という重要な役割を果たしています。

バンドは『ブリトゥ・デラックス』を発表後にパーソンズが脱退し、ヒルマンと新メンバーのリック・ロバーツが中心となって活動を続け、度重なるメンバー・チェンジの後、結局1971年に解散しています。

このバンドの終末期には、サポート・メンバーとして活躍したフィドルのバイロン・バーライン、ベースのロジャー・ブッシュ、ヴォーカル、ギターのケニー・ワーツが、バンジョーのアラン・マンデをメンバーに加えてカントリー・ガゼットをスタートさせます。いよいよニューグラスの足音が近づいてきています。


by scoop8739 | 2018-09-03 15:17 | ニューグラスへの道 | Comments(0)
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