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309 「ニューグラス」への道(その27)

東海岸に根付く新しい草

クリフ・ウォルドロン(Cliff Waldron)は1963年の結婚を機にワシントンD.C.により近いヴァージニア州北部に居を移します。当時のワシントンD.C.はフォーク・リヴァイヴァルの波に乗り、大学生を中心にブルーグラスが活発な地域でした。

ウォルドロンはその地で「ページ・バレー・ボーイズ」(The Page Valley Boys)というバンドに加入しマンドリン奏者として活躍を始めます。このバンドには有名なバンジョー・プレイヤーのビル・エマーソン(Bill Emerson)が在籍していて、そのうちエマーソンはウォルドロンを誘って「リー・ハイウェイ・ボーイズ」(The Lee Highway Boys)を結成することになります。バンドはすぐに「エマーソン&ウォルドロンとリー・ハイウェイ・ボーイズ」と名を改め、ワシントンD.C.界隈では人気のバンドとなりました。

彼らはワシントンD.C.周辺で流行の新しい潮流に逆らうことなく、フォークからロックまであらゆる音楽ジャンルの素材を積極的に取り入れて次々と新しい音楽をアレンジしていきます。

レパートリーにはティム・ハーディンの「もし私が大工だったら」(If I Were A Carpenter)やクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(C.C.R.)の「プラウド・メアリー」(Proud Mary)、ゴードン・ライトフットの「朝の雨」(Early Morning Rain)など次々とその幅を広げていきました。

a0038167_08470549.jpg彼らのそうした活躍はレベル社に認められて1968年に初のアルバムをリリースすることになります。アルバムは『草(ブルーグラス)の新たな彩り』(New Shades Of Grass)と題され、折からのカントリー・ロックの波に乗って幸先よいスタートを切りました。

その後も彼らはイギリスのロック・バンド、マンフレッド・マン(Manfred Mann)の「フォックス・オン・ザ・ラン」(Fox On The Run)やC.C.R.の「ロダイ」(Lodi)など、最新のロック系音楽をレパートリーに加えながら3枚のアルバムを発表します。

a0038167_08474092.jpgバンドの屋台骨の一人、ビル・エマーソンがカントリー・ジェントルメンに移籍すると、ウォルドロンはバンド名を「ニュー・シェイズ・オブ・グラス」(The New Shades Of Grass)と改め、4枚目のアルバム『ライト・オン!』をリリースしました。

新体制でのスタートでしたが、レパートリーにはイアンとシルビアの「四つの強い風」(Four Strong Wind)や、ビージーズの「君に贈るメッセージ」(Gotta Get A Message To You)を加えるなど流行に敏感に対応する姿勢は変わりませんでした。


by scoop8739 | 2018-08-09 08:48 | ニューグラスへの道 | Comments(0)
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