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304 「ニューグラス」への道(その22)

ディラーズの変貌(前編)

ディラーズ(The Dillards)はケンタッキー・カーネルズと共にアメリカ西海岸で活躍していた正統派ブルーグラス・バンドのひとつでした。その中心となったのは1937年生まれのダグ(Douglas)と、1942年生まれのロドニ(Rodney)のディラード兄弟です。彼らはミズーリ州セイラムで生まれ育ち、その後ミッチ・ジェイン(ベース)、ディーン・ウェッブ(マンドリン)とともにディラーズを結成します。

1962年になって彼らはカリフォルニアに進出しました。するとすぐさまエレクトラとの契約の機会を得て、彼らの人気を決定付けることになるテレビ番組「アンディ・グリフィス・ショー」(一流コメディアンによる人気番組)の出演が決まります。

a0038167_08514543.jpgさらに幸運は続き、1963年になるとかのジム・ディクソン(西海岸での凄腕プロデューサー)のプロデュースにより記念すべきファースト・アルバム『バック・ポーチ・ブルーグラス』(Back Porch Bluegrass)が発表されます。

その後も1964年にはアルバム『ほぼライヴ!』(Live!!!! Almost!!!)、そして1965年にはフィドルに当時学生だった新進気鋭のバーロン・バーラインを迎えて『弾いたり奏でたり』(Pickin' and Fiddlin')を発表するなど、前途洋々たる活躍ぶりでした。

ところが1966年になると時代の風向きが変わり、西海岸で活躍していた一方の花形バンド、ケンタッキー・カーネルズが時代の流れに逆らえず、その運営が困難となり解散してしまいます。

同時期、バーズの敏腕マネージャーでもあったジム・ディクソンとの縁からジーン・クラークのソロ作品にも参加していたダグは、弟のロドニーにディラーズを譲り、「ディラード&クラーク」(Dillard & Clark)を結成するためにバンドを去っていきました。こうして、ダグとロドニーは「カントリー・ロックの草分け」として別々の道を歩むことになったのです。


by scoop8739 | 2018-07-25 08:57 | Road To New Grass | Comments(0)
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