279 至高のサウンド(その33)

アルバム『洗礼』曲解説(A面)

a0038167_09505186.jpg

まずA面1曲目の「サイド・オブ・ザ・ロード」は、マック・ワイズマンがドット・レコードに残したアルバム『This Is Mac Wiseman(Dot 3697)に収録されていた曲でした。スターリングのドライヴの効いたヴォーカルでグイグイと歌われ、コーラスでさらに迫力を感じさせてくれます。間奏はダフィーのリード・ギターでしょう。バンジョーもコブシの効いたシンコペーションたっぷりの演奏です。この曲にはリズム・マンドリンでスキャッグスが加わっています。

続く2曲目「ブラザー・ジョン」で初めてローゼンタールのヴォーカルを聴くことが出来ます。スターリングと較べること自体が酷なのですが、ソフトでメロウな歌声は万人受けしたのではないでしょうか? この曲の作者はローゼンタール自身です。彼は「マディー・ウォーター」で見せたマイナー調の曲作りがお得意のようです。

マンドリンのトレモロで始まる3曲目「山小舎の夢」は再びスターリングの出番です。この曲も1曲目同様、マック・ワイズマンのアルバム『This Is Mac Wiseman』からの選曲となりました。スターリングの格調漂う詩情豊かな歌声に酔いしれます。コーラスも美しくキマっています。間奏のギターはオゥルドリッヂです。

4曲目「落葉」はクリフ・ウォルドロンのアルバム『トラヴェリング・ライト』でも聴くことができる曲で、グランパ・ジョーンズが作り、奥方ラモーナとのデュエットで歌われた有名なカントリー・ナンバーでした。哀愁溢れるダフィーのヴォーカルが歌の意味を切々と伝えているようです。間奏のギターはローゼンタールです。オゥルドリッヂがまるでペダル・スティールを弾いているかのようにドブロを奏でます。

5曲目の「ヒー・トゥック・ユア・プレイス」はフラット&スクラッグスの曲ですが、スターリングが所謂ブルーグラスの曲でありながらブルーグラスとは違った歌い方をしています。オリジナルのレスター・フラットとはひと味違ったブルーグラス・ヴォーカルを聴かせてくれます。


[PR]
by scoop8739 | 2018-05-11 08:45 | セルダム・シーン
<< 280 至高のサウンド(その34) 278 至高のサウンド(その32) >>