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248 至高のサウンド(その2)

「エマーソン&ウォルドロン」のファースト・アルバム

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彼らの初のアルバムは1968年に『草(ブルーグラス)の新たな彩り』(New Shades Of Grass)と題されリリースされました。

かなりクセのあるウォルドロンのヴォーカルですがとてもバイタリティに溢れています。またジミー・マーチンに鍛えられたビッグ・バンジョーを弾くエマーソンは、このバンドではテナーも歌っています。

面白いことにこのアルバムにはカントリー・ジェントルメン在籍時(のはず?)のジョン・ダフィーがサポート・ミュージシャンとして名を連ねています。ダフィーはA面5曲目「蛇」(The Snakes)、B面2曲「レッド・ウィング」(Red Wings)、同3曲「さよならを言えない」(You Don’t Say Goodbye)でマンドリン、B面1曲目「バウンド・トゥ・ライド」(I’m Bound To Ride)ではフィンガー・ピッキング・スタイルのリード・ギターを披露し、またB面3曲目「さよならを言えない」では力強いテナーも聴かせてくれます。

またちょっとしたエピソードですが、アルバム・ジャケットに写っているウォルドロンのギターはフェンダー社のものです。実際には彼は一度もこのギターを使ったことがなかったそうです。かつてエマーソンがフェンダー社からバンジョーを進呈されており、「せっかく高価なバンジョーをやったのだから、ついでにギターも持たせて写真を撮ればいい宣伝になるヨ」とばかりに、フェンダー社がウォルドロンにもギターを進呈したのだとか…?

ところで、このアルバムが話題になってバンドには新しい才能が加入します。その一人が「ワシントン・スター新聞」(Washington Star News)でグラフィック・デザインの仕事をしているドブロ奏者のマイク・オゥルドリッヂでした。

彼は19381130日、ワシントンD.C.に生まれ、13歳の時にギターを始めています。すぐにフラット&スクラッグスのフォギー・マウンテン・ボーイズのドブロ奏者、ジョッシュ・グレイヴスに影響を受けドブロを演奏し始めます。

1967年にメリーランド大学を卒業したオゥルドリッヂは同州ベゼスタにあるデザイン会社に就職し、「ワシントン・スター新聞」のグラフィック・デザイナーとして働く傍ら、活発な演奏活動を通して腕を磨きます。

持って生まれた音楽センスとテクニックで、オゥルドリッヂは次第にワシントンD.C.エリアでは名の知れた存在となっていきます。

この才能を見逃さなかったエマーソンとウォルドロンはオゥルドリッヂをバンドに誘い、フォギー・マウンテン・ボーイズのようなバンド・スタイルを確立させようと考えます。

by scoop8739 | 2018-01-19 11:18 | セルダム・シーン | Comments(0)
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