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220 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (57)

スターディへの録音 (17)

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今回はB面を解説いたします。

まず1曲目の「草競馬」(Camptown Races)は、フォスターが「おお、スザンナ」の大ヒットから数年後の24(1850)の時に作った曲で、多くはミンストレル・ショーで歌われていました。原曲のタイトルの「Camptown(キャンプタウン)」というのは、19世紀半ばの西部開拓時代のアメリカで、大陸横断鉄道の建設会社が一時的な生活の場として設営したテント村のことです。フォスター自身もペンシルバニアでキャンプタウンを実際に目にし、そこで開かれていた競馬のレースに曲想を得たと言われています。ジェントルメンはエディのバンジョーとジョンのマンドリンが交互にブレイクをとる、典型的なブルーグラス・スタイルで演奏しています。

ジョンの弾くマンドリンのきれいなトレモロから始まる2曲目「赤い河の谷間」(Red River Valley)は、「峠の我が家」と並ぶカウボーイ民謡の二大名曲と言われています。歌詞の中では、西部開拓時代の白人とインディアンの女性との恋が描かれています。黄金を求めて未開の地を旅する白人の一行が、ネイティブ・アメリカン(インディアン)の村に立ち寄った際に、ある白人男性とネイティブ・アメリカンの女性が恋仲になります。やがてやってきた旅立ちの日、ネイティブ・アメリカンの女性は、村を去っていく白人男性を想い、辛く切ない恋心を歌いあげます。チャーリーの伸びのあるリード・ボーカルにハミングが合わさり、3部コーラスへと続きます。

3曲目「自由な小鳥」(Free Little Bird)は、「ケティ・クライン」とか「テイク・ミー・ホーム」とも題される南東部山岳地方の民謡です。A面5曲目の「ロング・ジャニー・ホーム」同様、特に筋のない内容ですが、小鳥のように自由になりたいと歌われています。ジョンがアップ・テンポで歌い出し、続いて3部コーラスに入ります。

4曲目の「ケンタッキーの我が家」(My Old Kentucky Home)もまた、1853年に出版されたスティーブン・フォスターの作品です。1928319日にはケンタッキー州州歌として採用され、ケンタッキー・ダービーの際には、毎年伝統的にルイビル大学マーチング・バンドの演奏に合わせて歌われています。ジェントルメンの演奏では、エディがスクラッグス・チューナーを上手く使って曲に味わいを持たせて、ジョンもクロス・ピッキングでそれに応えます。

続きは次回です

by scoop8739 | 2017-09-25 08:31 | カントリー・ジェントルメン | Comments(0)
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