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125 ブルーグラスの中のビートルズ (18)

デイ・トリッパー(Day Tripper)

ベーシックなギター・リフと歌詞のほとんどをジョンが作り、ポールが歌詞の一部を手伝っているこの曲は、ビートルズがクリスマス市場用にと無理強いされ、アルバム「ラバー・ソウル」と同じ日(1965年12月3日)にニュー・シングルとしてリリースされました。それにもかかわらず、「恋を抱きしめよう」との両A面シングルとして、イギリスでは1位、アメリカでは5位を獲得しています。

1965年の夏、ジョンとジョージは初めてLSDを体験しています。それは、彼らと食事をともにしたロンドンの歯科医が食後のコーヒーにそっと混入させたもので、彼らの意志ではありませんでした。しかし8月には、アメリカ滞在中に自分たちの意志でトリップを体験し,それ以来ジョンは、「四六時中、口のほおり込むようになった」と告白しています。「デイ・トリッパー」というタイトルは、勃興期にあったドラッグ・カルチャーが、ビートルズの曲作りに及ぼしていた影響を反映させたものと言えます。

125 ブルーグラスの中のビートルズ (18)_a0038167_2017468.jpgジェリー・ダグラスとタット・テイラーがプロデュースし、ブラザー・オズワルドからジョッシュ・グレイブス、そしてロブ・アイクスまで11人のドブロ・ミュージシャンによるオムニバス盤「グレイト・ドブロ・セッションズ」にこの曲が収録されています。この曲をドブロでリードするのはジーン・ウートン(2001年没)で、デヴィッド・グリア(g)、ラリー・パーキンス(bj)、ロニー・マッカリー(m)らが好サポートをしてオリジナルに忠実なアレンジで聴かせてくれます。なお、このアルバムは1994年度のグラミーを受賞しています。

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by scoop8739 | 2005-09-02 20:20 | ビートルズ・ソング
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