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119 ブルーグラスの中のビートルズ (12)

アイム・ダウン (I’m Down)

この曲は、ポールがリトル・リチャードの「のっぽのサリー」からインスピレーションを得て作ったもので、オープニングの部分が「のっぽのサリー」にとてもよく似ています。曲の内容は、恋人が自分になびいてこなくてイライラしている、つまりかなり落ち込んでいる(アイム・ダウン)状態を歌ったものです。かつてメリー・ジョー・パーカーという小説家がロックンロールの本質を捉えて、「悲しいことを楽しく歌う」と言っていましたが、これはまさにそれを地でいっているような曲です。

ここでのポールは、痛々しいまでに主人公の報われない想いを熱唱しています。肺が張り裂けんばかりに絶叫するその気違いじみた声、加えて他のメンバーは彼の歌を激しく炸裂させ、アンサンブルは爆発しそうなくらいタイトなものとなっています。

a0038167_2122718.jpgそんな曲をブルーグラスにアレンジして歌えるグループは、ブルーグラス界広しと言えども彼らをおいて他にはいません。そうです、みなさんご想像通りの、ロックを歌わせたら右に出るものがいないと言われるニュー・グラス・リヴァイヴァルその人たちでした。絶叫するジョン・コーワン(vo.bs)のヴォーカルを、サム・ブッシュ(m)、ベラ・フレック(bj)、パット・フリン(g)が好サポートして、これまた爆発しそうなくらいタイトなロック・グラスとなっています。

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by scoop8739 | 2005-08-09 21:04 | ビートルズ・ソング | Comments(4)
Commented by ghostwind at 2005-08-13 02:11 x
いつも興味深く読ませていただいています。
NGR、いつ来るかと楽しみにしておりました。

John のシャウトは最高にハマっていると思います。彼こそブルーグラス界一のロック・ヴォーカリストなのではないでしょうか(笑) ブルーグラス・ファンだけでなく多くのロック・ファンに聴いてもらいたいバンドの一つですね。
Commented by Dr.SCOOP at 2005-08-15 11:43 x
ghostwindさん、いらっしゃい!
お待たせしました。ついに登場、ブルーグラス界のロック野郎、NGRのビートルズ・ソングです。彼らをブルーグラスのカテゴリーに封じ込めておくのがもったいないくらいです。しかし残念ながらもう彼らは一緒には活動していません。ストーンズなんかと共演できれば、世間も認知してくれるのに…。そうすれば、追随する若者が増えて、ブルーグラスもよりポピュラーなものとなるんだけれど。
Commented by Late As Usual at 2005-08-15 20:53 x
 初めまして。いつも楽しく読ませていただいています。
 「アイム・ダウン」は、つい先ごろキャピトルレコードからリリースされた、NGRの2枚組ベストアルバムにも収録されていますね。「解散から10年以上経つのに、NGRと比肩しうるバンドは今だ存在しない」というライナーノーツに深くうなずくと共に、NGRを超えるバンドを生み出せていないブルーグラス界に、ちょっぴり寂しい気もしました。
Commented by scoop8739 at 2005-08-15 21:13
Late As Usualさん、いらっしゃい!
おっしゃる通りです。“NGRを超えるバンドを生み出せていないブルーグラス界”も情けないのですが、越えようとするバンドが現れないのも情けなく思います。こうなりゃ、異ジャンルからの参入に期待しましょう。

“「アイム・ダウン」は、つい先ごろキャピトルレコードからリリースされた、NGRの2枚組ベストアルバムにも収録されていますね。”
はい、ありました。この曲のジョンの絶叫ボーカルを収録しない手はありませんよね。最高、最高!
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