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116 ブルーグラスの中のビートルズ (9)

今日の誓い (Things We Said Today)

ポールはリンダと結婚するまでは、長い間、女優のジェーン・アッシャーと付き合ってきました。それぞれの仕事の性格上、なかなか一緒にいる時間が持てなかったポールは、離ればなれの時に二人でしゃべったことを思い出して心を慰めるのだと、この曲の中で歌っています。

ビートルズは初主演映画「ビートルズがやってくる。ヤァ!ヤァ!ヤァ!」のために、それまでになかった全曲オリジナルというアルバムを製作します。そのほとんどはジョンが書いているのですが、少ない中でもポールの作には光るものがあります。「アンド・アイ・ラヴ・ハー」と「キャント・バイ・ミー・ラヴ」と、そしてこの「今日の誓い」の3曲です。

バラード調のこの曲はせつなくノスタルジックで、アコウスティック・ギターのイントロがまず別れが近づく予感を伝えます。そして中程の8小節では恋のとりことなった喜びを表現し、サビでメジャーに転調して未来への希望を歌い上げます。しかし、この曲の内容とは裏腹に、ポールとジェーンはその後に別れてしまうのでした。

a0038167_19313954.jpgさて、ブルーグラス界では仲の良い兄弟やコンビが多く存在しますが、トニーとラリーのライス兄弟、そしてクリス・ヒルマンとハーブ・ペダーソンのコンビもそれぞれ仲の良いコンビです。この4人がユニットとなって3枚のアルバムをリリースしています。その1枚「ランニング・ワイルド」にこの曲が収録されています。ゆっくりとしたリズムの中で、全員からサポートされてラリーが滔々と歌ってくれます。

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by scoop8739 | 2005-08-01 19:33 | ビートルズ・ソング | Comments(5)
Commented by ボン 大塚 at 2005-08-03 09:48 x
三日間で、04年7月の1番から順に全て読ませてもらいました。
ジャズとクラシック以外は何でもござれで、テープ6千本余りまで
なったこともあり、言及されてるアーティストのものも、大体1本は
聴いておりました。ただ残念ながら、カントリー・ジェントルメン、
カントリー・ガゼット、ニュー・サウスは知っていたのに買いそびれ、
カントリー・クッキング、ブーン・クリーク、ルイス・ファミリー、
ウェイファリング・ストレンジャーズは全然知らずで買ったことなし、
まあこういう感じでした。また遭遇する縁があれば、一度は聴いて
みたいものだと思ったものでした。
Commented by scoop8739 at 2005-08-03 11:33
ボンさま、通読ありがとうございました。

さて、カントリー・ジェントルメンは60年代モダン・ブルーグラス期の中心的なバンドですし、ガゼット、ニュー・サウスは70年代ニューグラス期を支えたバンドです。一度は聴いてみて欲しいものです。

また、カントリー・クッキング、ブーン・クリークはその後(現在に至るまで)のブルーグラス・シーンに影響を及ぼすアーティストを擁したバンドですので、これもまたぜひとも聴いてみて下さい。

ウェイファリング・ストレンジャーズは目下、私のお気に入りのグループです。ブルーグラスを素材にジャズしているところが、いかにもマット・グレイサー(プロデューサー兼フィドラー)らしいところです。彼のソロ・アルバムも素晴らしいですよ。

ところで、私も昔採ったカセットテープを倉庫に約200本は持っていますが、テープ6千本とは恐れ入りました。
Commented by ボン 大塚 at 2005-08-03 12:03 x
どうも、私はアダ名ボン(カレー)の元、Dスーパーで28年ほどの
関西三都の転勤放浪族で、動きによい輸入物カセットにおこずかいの
すべてを注いで、68年頃よりCDによって駆逐される83年頃まで、
やみくもに気合買いした結果です。ご存知かと思いますが、昔の
輸入レコ屋のテープは今のような分類じゃなく、どんな音楽モノも
アーティスト名ABC順でしたので、例えばビートルズとビルモンロー
が並んでいて、当時それと知らずに買えたので、ブルーグラスや
カントリー、トラッドフォークまでも手元で楽しめたという、いい時代
だったのかもしれませんね。それともうひとつ、よほどご贔屓なのか
トニー・ライスの名が頻繁に出てきますね。いわゆるロック系三大に
比べると、普通出てこないのに、いやあシブいです。サム・マギー、
マール・トラビス、ジェイムス・バートンともども懐かしい思いでした。
Commented by Dr.SCOOP at 2005-08-03 13:30 x
そういう訳でのカセット6千本だったのですか。今ではなかなか手に入りにくいものもお持ちのことでしょうね。うらやましい限りです。

それと、特別贔屓と言うことではないのですが、トニー・ライスがそんなに登場していたとは知りませんでした。しかし彼は、現在のブルーグラス界ではある意味キー・マンでもあると思うのです。J.D.クロウ、デヴィッド・グリスマン、サム・ブッシュ、リッキー・スキャッグス、ジェリー・ダグラスらとの関わりを多く持っています。それで何度も登場したのでしょうね。たしかにロックの3大ギタリストに比べると非常にマイナーな存在かもしれませんが、テクニックとセンスを比べると決して遜色ない存在だと思うのですが…。
Commented by Dr.SCOOP at 2005-08-03 13:32 x
話が長くなって申し訳ないのですが、私の贔屓筋でいうと、かつては初期のセルダム・シーンや、ごくごく初期のカントリー・ガゼットなんかが好きでしたね。最近は他のジャンルの音楽も多く聴いていたり、ブルーグラスも(年齢のせいか、70年代のような熱い聴き方をしなくなり)少し覚めた聴き方をしていますので、特にコレといったグループはありません。エレキ・インスト(この場合、ガレージ・サーフと言っていますが)ではサーフ・コースターズをはじめ結構いいグループがいますね。
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