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53 まだまだ続く「ブルーグラス音楽=とんこつラーメン」論

「ブルーグラス音楽」を「とんこつラーメン」に例えるなどという、かなり強引な比較文化論を述べたついでに、世界中のあらゆる麺を音楽に比喩してみましょう。

まず日本の代表的な麺としての「そば」を例えるならば、さしずめ「マウンテン・ミュージック」ですかね? 生産地的に言っても「信州そば」あたりがピッタリではないでしょうか。となると、「更科そば」は都会で洗練されたモダン・フォーク・ソングと言えるでしょう。

とんこつ以外のラーメンには、「支那そば系醤油ラーメン」、「札幌系みそラーメン」、「函館系塩ラーメン」などがあります。それらをマウンテン系の音楽に例えるとしたら、それぞれ「マウンテン・ストリング音楽」、「カウボーイ・ソング」、「ヒルビリー音楽」となります(と、言い切る)。この中で、「函館系塩ラーメン」がバターをトッピングすることにより、文字どおりバタ臭くなっていったのは、「ヒルビリー音楽」が黒人ブルース的要素を加えることによって「ロカビリー音楽」へと変遷していったのと、あまりにも似過ぎてやいませんか?

話を遠くイタリアの食文化へと移しますと、ここには「スパゲッティ」という世界的に超メジャーな麺が存在しています。これこそ「ポピュラー音楽」に他なりません。世界中でいろんな国の人がいろんな食べ方を楽しんでいます。日本でもスパゲッティが導入された当初は洋食の添え物でしかありませんでしたが、喫茶店の軽食の位置を占めるに至って、「ナポリタン」やら「イタリアン」などというお洒落なネーミングを頂くうちに、次第とメインストリートに躍り出てまいりました。

そして今では、「たらこスパゲッティ」やら「しめじとあさりの和風仕上げ」やらと、すっかり我が国の食文化に馴染んでいったのです。これこそポップスの日本人的理解である「J-ポップス」以外の何者でもなかったのです。

また、最近はやりの「イカ墨スパゲッティ」なんて、その姿から連想していただく通り、「ソウル・ミュージック」そのものではありませんか?

ところで麺の本場と言えば、「食は中華にあり」と言われるように、中国四千年の歴史に燦然と輝く麺文化が存在します。これは「とんこつラーメン」のルーツでもある訳ですが、「とんこつラーメン=ブルーグラス音楽」と比定した場合、それらは「アイリッシュ音楽」だの「ケルト音楽」だの、いろいろなルーツ・ミュージックとなります。こうしてみると、「ブルーグラス音楽」がいかに「とんこつラーメン」と似ているかがお判りでしょう。
(次回につづく…のかも?)

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by scoop8739 | 2005-02-07 19:30 | とんこつラーメン論
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