236 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (71)

レベルでの録音(26)

それではいよいよあと4曲です。

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B面の3曲目「エル・デド」(El Dedo)はエディ作のインスト曲です。以前レコーディングした「ブルー・ベル」と同じような雰囲気を持つこの曲で、エディ節と言われるギャロッピング奏法をたっぷり聴かせてくれます。

4曲目「メリー・ディア」(Mary Dear)はアンドリュー・スターリングとヘンリー・ティルザー(Andrew B. Sterling & Harry Von Tilzer)の共作で、1929年にチャーリー・プールとノース・キャロライナ・ランブラーズ(Charlie Poole& North Carolina Ramblers)がレコーディングしています。またジェントルメンの友人であるビル・クリフトンもレパートリーにしていました。ジェントルメンの他のバージョンとしては、ライヴ・アルバム「ゴーイング・バック・トゥ・ザ・ブルーリッジ・マウンテンズ」にも収録されています。

5曲目「ブルーリッジ・マウンテン・ホーム」(Blue Ridge Mountain Home)は、フラット&スクラッグスが、「新聞売りのジミー少年」(Jimmy Brown, The Newsboy)とカップリングでリリースされ、その後、アルバム「フォギー・マウンテン・ジャンボリー」(Foggy Mountain Jamboree)に収録されて以来、この曲もブルーグラスの定番曲となっています。アパラチアン山脈の支脈ブルーリッジにある我が家を偲んで、自分の死後にはその傍に埋めて欲しいと歌います。典型的なブルーグラス・ソングですが、間奏のバンジョーはまるで意に介さないかのように自在に演奏しています。

澱みなく流れるようなスリー・フィンガー・バンジョーで始まる6曲目「救いの舟」(Take Me A Lifeboat)もまたフラット&スクラッグスのレパートリーで、マーキュリー盤に収録されていた曲です。「私を貴方の命の舟に乗せてください。それは荒海にもびくともしないでしょう。さぁ兄弟よ、姉妹よ、眠らずに日夜お祈りしなさい。神様の命の舟に乗せていただけるように」と、セイクレッド曲の常套としてクアルテット・コーラスで歌われます。

このアルバムは、196810月に本国アメリカでリリースされます。ちなみに日本盤は、前作「ザ・トラベラー」から6曲、本作から8曲の編集盤として、1970年2月にジョンのバンド離脱を悲しむかのように「ラスト・アルバム」というタイトルで発売されています。


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# by scoop8739 | 2017-11-17 14:21 | カントリー・ジェントルメン