人気ブログランキング | 話題のタグを見る

512 ブルーグラス・ダイアリー5月編(その1)

5月2日

フラット&スクラッグスがヴァンダービルト大学でコンサート(1963年)

ブルーグラス・アーティストの中で、もっともフォーク・リヴァイヴァルの恩恵を受けたのは、レスター・フラットとアール・スクラッグスです。彼らは都会人や大学生にとても人気がありました。そんな状況を示すように、1963年になって2枚のライヴ・アルバムがリリースされています。

ひとつは1962年12月8日、ニューヨーク市にあるカーネギー・ホールに出演した際にレコーディングされたものであり、もうひとつは1963年のこの日のナシュヴィルにあるヴァンダービルト大学で行われたコンサートを収録したものでした。

それぞれ、LP時代にあってすべての曲は収録されてはいませんが、後年、CD時代になってソニー・ミュージックから完全版がリリースされるようになります。

512 ブルーグラス・ダイアリー5月編(その1)_a0038167_13595631.jpg本日取り上げたヴァンダービルト大学でのコンサートは、カーネギー・ホールほど有名ではありませんが、フォーク・リヴァイヴァルが都会のみならず、南部のキャンパスにも到達したことを示すものでした。

ここでの収録曲は、カーネギー・ホールのものとの重複を避けて選曲されており、インストゥルメンタルやヴォーカルの力強さはいくぶん抑制されているかのようです。

当時人気のテレビ番組の主題歌「ジェッド・クランペットのバラード」は収録されてませんが、美しい曲「あなたは花にようだ」(You Are My Flower)や、スクラッグスのバンジョーをフィーチャーしたインストゥルメンタル曲「オールド・フォークス」、波打つバージョンの「キャノンボール・ブルース」と「シェイディー・グローブ」(ここでは「ハーランに戻る」というタイトル)などが13曲が収録されています。

https://www.youtube.com/watch?v=2k7wrbzaDcg/

聴集はとても理解があり、音響も素晴らしく、レコーディングは順調に進行しました。


# by scoop8739 | 2020-05-02 14:00 | 名盤探訪