208 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (46)

フォークウェイズへの録音 (12)

a0038167_10472303.jpg5曲目の「どぶろく造りのやかん」(Copper Kettle)は、なぜか日本盤発売時には収録されませんでした。この曲はジョーン・バエズがヴァンガード社のアルバムに収録していたもので、密造酒造りのことを歌っています。作者はアルフレッド・F・ベドーです。

ところで「もしも」の話ですが、ジェントルメンはこの曲をメジャー・レーベルで発表していたのならば、キングストン・トリオの「トム・ドゥーリー」のように、間違いなく全米ヒットしていただろうと思われます。さらに、当時のフォーク・ブームの象徴であった「ニューポート・フォーク・フェスティバル」に出演しなかったことの2点から、彼らが1960年代に起きたフォーク・ブームという絶好のチャンスに、全米的な名声を逃したということが、とても惜しまれます。

6曲目の「土の中のビリー」(Billy In The Low Ground)は、1839年には「ヴァージニア・リール」と呼ばれていて、1923年にフィドリン・ジョン・カーソンによって録音され、商業的に成功した曲です。1962年にはオズボーン・ブラザースの名盤「ブルーグラス・インストルメンタルズ」にも収録されています。ただしジェントルメンのこの曲は、日本盤発売時には何故か「ローハイド」とクレジットされていました。

7曲目はカントリー歌手ハンク・ウィリアムスの名唱でお馴染みの「アイ・ソー・ザ・ライト」(I Saw The Light)です。1947年に書かれヒットしましたが、ブルーグラスの世界でもビル・モンロゥを始め、スタンレー・ブラザースやリッキー・スキャッグス、ドイル・ローソンなど多くのバンドで歌われています。ニッティ・グリッティの歴史的名盤「永遠の絆」ではロイ・エイカフとアール・スクラッグスを中心として歌われています。

8曲目「トム・ドゥーリー」は言わずと知れたキングストン・トリオの最大ヒット曲です。この曲が1958年にヒットした時、ジェントルメンもピート・ロバーツによる改詞曲「ローリング・ストーン」を同年12月にスターディ社よりシングル盤リリースしています。チャーリーがコミカルに「数年前、全国的にヒットした曲です。歌ったグループは忘れましたが、歌のタイトルは“トム・ドゥーリー”と言います。我々はその特別版をお聴かせしたいと思います。バンジョーがひどく難しい弾き方をして特別な音を出します。エディはもう8年間も修行を積んでいるんですヨ」と曲紹介します。まさしくその通り、ハチャメチャ楽しい演奏を繰り広げます。

というところで、続きは次回に。

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# by scoop8739 | 2017-08-17 08:50 | カントリー・ジェントルメン