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19 ブルーグラス音楽の演奏スタイル

a0038167_11331510.jpgさて、「ブルーグラス音楽」の第一期黄金時代までを簡単におさらいしてみましたが、この「ブルーグラス音楽」の楽器構成と演奏スタイルを再度確認させていただきます。

一般的に「ブルーグラス音楽」は、歌曲、インストゥルメンタル(器楽曲)ともに5弦バンジョー(3本指奏法で演奏する)、ギター(スチール弦を使用)、フラット・マンドリン(裏側が平らなもの)、バイオリン(ブルーグラスを含むアメリカ民俗音楽では通常「フィドル」と呼ばれます)、ベース(いわゆるコントラバス)など、ほとんど電気楽器を使わないもので演奏されます。ですから、同じ「カントリー&ウェスタン音楽」でもスティール・ギター、エレキ・ギター、ドラムスなどで演奏される「ヒルビリー(単にカントリーとかナッシュビル・サウンドとも呼ばれます)音楽」とは形態上区別をされているのです。

なかでもバンジョーはブルーグラス音楽の花形楽器と言われ、アール・スクラッグスが1945年にビル・モンローのバンドに加わって革新的な演奏スタイルを確立してからと言うもの、これなくしてブルーグラス音楽は存在しません。また今日でも多くのファンを惹きつけるのは、やはりスクラッグス・スタイルのバンジョーであるように思えます。

演奏スタイルはおおむね5人編成が標準で、3人から7人組のほとんど男性で構成されています。もちろん例外はいくらでもありますが、バイオリンまたはフラット・マンドリンを省略したバンドやエレキ・ベースを使用するもの、エレキ・ギターまたはドブロ・ギター(ドブロと略す)などを加えたグループも多く存在します。歌はヨーロッパの賛美歌と黒人のゴスペル歌唱法の影響を受けていて、一般的には高く張りつめた歌い方をするのが特徴です。ソロ、デュエット、トリオ、そして宗教歌を歌うときなどはカルテット・コーラスなどのパターンがありますが、古典的なものはすべて男声だけであり、サビだけがコーラスという形もかなり一般的です。

曲の構成は、前奏のほかに第1コーラス、第2コーラスの間に必ず間奏が入り、バイオリン、バンジョー、フラット・マンドリンがアドリブ・ソロを演じるほか、ドブロやごくまれにベースがソロを演じることもあります。このように歌曲(楽曲)のテーマを変形させながら1コーラスずつ交互に楽器がアドリブ・ソロを演じるスタイルはジャズを模倣したものであるとも言われています。

Mountain Music: Bluegrass Style (Smithsonian Folkways)
1. Katy Hill
2. Katy Cline
3. Short Life of Trouble
4. Philadelphia Lawyer
5. Little Willie
6. Leather Britches
7. Natchez Under the Hill
8. Old Joe Clark
9. There Ain't Nobody Gonna Miss Me When I'm Gone
10. White House Blues
11. They're at Rest Together
12. Foggy Mountain Top
13. Nine Pound Hammer
14. Cricket on the Hearth
15. New River Train
16. Fox Chase
17. Feast Here Tonight
18. Snow Dove
19. Drifting Too Far from the Shore
20. Rocky Run
21. Bile 'Em Cabbage Down
22. All the Good Times Have Past and Gone
23. Sally Ann
(次回につづく)

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by scoop8739 | 2004-08-18 11:31 | 演奏スタイル