13 ドン・リーノウとレッド・スマイリーの独自性

a0038167_10404258.jpgビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズからレスター・フラットとアール・スクラッグスが退団した直後に加わったのが、南キャロライナ出身のバンジョー奏者ドン・リーノウです。わずか1年という短さではありましたが、彼はモンローの指導のもと、スクラッグス・スタイルを手本としてブルーグラス音楽を演奏してきました。

そしてビルのもとを去った後の1949年、ノース・キャロライナ出身のギター奏者でシンガーであるレッド・スマイリーとバンドを組みます。ここでのドンのバンジョーは、ブルーグラス音楽の定番であるスクラッグス・スタイルに加えて、ウェスタン・スウィングのギター奏法や、スティール・ギターの奏法から学び取ったと言われる彼独特のスタイルで演奏されるようになります。古いディキシーランド・ジャズ曲を演奏したり、和音を多く使うなど、またリズムにもそれが現れています。

レッド・スマイリーは、ブルーグラス音楽には珍しく非常に甘くて暖かな歌い方をします。ドン・リーノウのテナー・ボイスはかなり張りつめた感じのものですが、レッドの声と重なるといい感じに聴こえます。この2人のコーラスがバンドの特徴にもなっているのです。

また、このバンドは舞台上でメンバー全員が軽喜劇を演じて見せたり、カントリー&ウェスタン風の歌い方をする電気ギター奏者を加えている点でも他のブルーグラス・バンドとは趣きを異にしていました。

彼らはフラット&スクラッグスと同じように数多く残していますが、その中から初心者に親しみやすいベスト盤をお奨めしましょう。ほとんどの曲が彼らのオリジナルです。

20 Bluegrass Originals(Deluxe)
1. I Know You're Married But I Still Love You
2. Pretending
3. Banjo Signal
4. Trail Of Sorrow
5. Signed, Sealed And Delivered
6. Tally Ho
7. I Wouldn't Change You If I Could
8. Tennessee Cut Up Breakdown
9. Please Remember That I Love You
10. Banjo Special
11. Let's Live For Tonight
12. Money Marbles And Chalk
13. Bringing In The Georgia Mail
14. Emotions
15. Don't Let Your Sweet Love Die
16. Tenessee Stomp
17. Greenback Dollar
18. I'm The Talk Of The Town
19. Mountain Rosa Lee
20. Freight Train Boogie
(次回につづく)

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by scoop8739 | 2004-08-04 10:41 | ブルーグラスの歴史
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