11 ブルーグラス音楽の発展に貢献したフラット&スクラッグス

a0038167_14575442.jpgレスター・フラットとアール・スクラッグスほどブルーグラス音楽の発展に貢献したグループは他に例をみません。とくにアールの革新的なバンジョー奏法によるブルーグラス音楽への貢献は、その創成期から約60年に亘ってブルーグラスがよりポピュラー化するための手段において、ひとつの最も重要な要素となっていることは誰も否定することは出来ません。

全米的なヒットとなった数曲のブルーグラス音楽の内、「じゃじゃ億万長者」と「フォギー・マウンテン・ブレイクダウン」の2曲は、確実にアールの業績と断言しても過言ではありません。1960年代後期ブルーグラス音楽の上昇気流の中にあって、この2曲はファンにとって忘れることのできないものとなっています。このように、彼らはブルーグラス音楽を決して聴かなかったであろう場所にブルーグラス音楽を定着させ、同時にブルーグラス・スタイルのポピュラー化に果たした役割は筆舌に尽くしがたいものがあります。

レスターとアールは、ビル・モンローともに1945年から47年の2年間に28曲の録音を行い、その間に数多くの旅興行を重ね、モンロー・ミュージックを根底から支える原動力として活動してまいりました。こうしてビルの成功とブルーグラス音楽の普及に尽力を惜しまなかった2人は、連日連夜のハード・スケジュールに疲れ果てバンドを去り、それぞれの故郷へと帰ります。

ところが1948年夏、2人は自分達のバンド、フォギー・マウンテン・ボーイズを結成し、マーキュリー・レコードと契約を交わし再びミュージック・シーンに戻ってきます。そして51年までの3年間に計28曲を録音しますが、そのどれもが今日でもブルーグラス音楽のスタンダード曲として、あらゆるアーティストによって演奏され続けています。

1曲目「また逢う日まで」、3曲目「キャロライナの山小屋」、22曲目「恋人の腕に抱かれて」はアマチュア・バンドにとって入門曲であり、10曲目の「フォギー・マウンテン・ブレイクダウン」は不朽の名曲として誰もが一度は演奏するインストゥルメンタルの代表曲です。

The Complete Mercury Recordings (Mercury)
1. We'll Meet Again Sweetheart
2. God Loves His Children
3. My Cabin in Caroline
4. I'm Going to Make Heaven My Home
5. Baby Blue Eyes
6.Down the Roads
7.Bouquet in Heaven
8.Why Don't You Tell Me So
9.I'll Never Shed Another Tear
10.Foggy Mountain Breakdown
11.No Mother or Dad
12.Is It Too Late Now?
13.My Little Girl in Tennessee
14.I'll Be Going to Heaven Sometime
15.I'll Never Love Another
16.So Happy I'll Be
17.Doin' My Time
18.Pike County Breakdown
19.Preachin', Prayin', Singin'
20.Cora Is Gone
21.Pain in My Heart
22.Roll in My Sweet Baby's Arms
23.Back to the Cross
24.Salty Dog Blues
25.Will the Roses Bloom (Where She Lies Sleeping)
26.Take Me in a Lifeboat
27.Farewell Blues
28.I'll Just Pretend
(次回につづく)

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by scoop8739 | 2004-07-30 14:59 | ブルーグラスの歴史
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