レベルへの録音 (7)
4月14日のアルバム「フーテナニー」のレコーディング後、ジェントルメンはレベル社でさらに3曲録音しています。その3曲は「白バラ」(The White Rose)、「ジェントルマン・イズ・ブルー」(The Gentleman Is Blue)、「フィラデルフィア・ロウヤー」(Philadelphia Lawyer)ですが、この中でとくに「白バラ」については記録が曖昧なため、実際この日に録音されたのかどうかは正確ではありません。その「白バラ」はすでに解説していますので、他の2曲に話を進めましょう。 「ジェントルマン・イズ・ブルー」はエディとジョンの合作によるインストゥルメンタル曲です。これは非常にブルージーなナンバーで、所謂みんなで即興演奏していたら出来上がったというような曲です。これをピートがテープに録音し、それを元に本格的に仕上げました。この曲は、最初「Dのブルース」と呼ばれていましたが、途中からジョンが「スイフト・キック・イン・ザ・B」なる意味不明のタイトルを思いつきます。しかし結局、「ジェントルマン・イズ・ブルー」という曲名に落ち着きました。エディの何とも形容しがたいバンジョー・プレイが聴きものです。ベース・ソロのトムもいつになくスィングしています。 「フィラデルフィア・ロウヤー」は、ウッディー・ガスリーが書いた「リーノウ・ブルース」を、カントリー・シンガーのローズ・マドックスが詞をそのままに改題したものです。曲の内容は結婚を拒んだ恋人を殺害する話を歌ったバラードで、ジョンがソロで歌い、間奏のバンジョーはオーソドックスに演奏されています。この曲は本邦ではアルバム「ダイナおばさんのパーティー」(キングGT6022)に収録されました。 【資料参考:Rebel Records“The Early Recordings : 1962-1971”(レコード番号REB-4002)】※この項はカントリー・ジェントルメン研究の小川孝裕さんにアドヴァイスをいただいています。 人気blogランキングへ
by scoop8739
| 2006-04-13 20:07
| カントリー・ジェントルメン
|
カテゴリ
全体 序文 プロローグ ブルーグラスの歴史 演奏スタイル Who's Who 不朽の名曲 名盤探訪 泡沫アルバム探訪 際ものアルバム 同時代の音楽 バンドの歴史 カントリー・ジェントルメン セルダム・シーン カントリー・ガゼット ニューグラスへの道 ビートルズ・ソング ベンチャーズ・ソング ディラン・ソング クリスマス・ソング 月をタイトルにした歌 「and」の曲 「from」の曲 「LOVE」の曲 「GOLD」の曲 TRAIN SONGS 牛を歌った曲 異ジャンル交流 とんこつラーメン論 ブレイク・タイム エッセイ エッセイ 以前の記事
2024年 02月 2024年 01月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||