191 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (30)

レベルへの録音 (4)

フォーク・ソングのバンドや歌い手たちが次々に出てきて歌い、最後は観客を巻き込んでシング・アウトで締め括るという観客参加型のコンサート形式を「フーテナニー」(hootenanny)と呼んでいます。そんな中から「花はどこへ行った」とか、「勝利を我らに」だとか、「ウィモアエ(ライオンは寝ている)」などの曲が生み出され、あるいは掘り起こされ、いわゆるモダン・フォークの波が起こったのでした。

さて、その「フーテナニー」をタイトルにしたカントリー・ジェントルメンのアルバムがレコーディングされたのは、先のスターディでのセッションから3日後の4月14日のことでした。たった1日でレコーディングされたのには訳がありました。このアルバムはレベa0038167_10481863.jpgル社によってディスカウント・ストア向けに制作されたもので、コストをかけずに格安販売する目的で作られています。ジェントルメンは、格安販売だからこそ多くのリスナーに聴いてもらえるとの理由からレコーディングに踏み切ったというのです。つまり彼らの目的とは、自分たちの音楽をより多くの聴衆にアピールすること、それもブルーグラスのファンだけでなく、その手の音楽を聴きたいと思った人には誰にでもアピールするように仕向けることでした。これについて彼らは素材選択として、より新しく、より広い聴衆を指向した曲がレパートリーに加えられました。

このアルバムは「デザイン」というレーベルで発売されています。本邦未発売ですので、その存在すらあまり知られていませんでした。しかし最近になってその音源が少しずつCD化され始めたのは、ジェントルメン研究にとって実に喜ばしいことです。なお、このアルバムに収録されていたのは以下の10曲でした。

A面
9ポンドのハンマー (Nine Pound Hammer)
パレット・オン・ザ・フロアー (Pallet On The Floor)
イースト・ヴァージニア・ブルース (East Virginia Blues)
エディ・オン・ザ・フリーウェイ (Eddie On The Freeway)
500マイル (500 Miles)
B面
ノックスヴィル・ガール (Knoxville Girl)
レッド・ウィング (Red Wing)
ニアラー・マイ・ゴッド・トゥ・ジー (Nearer My God To Thee)
ケティ・ディア (Katy Dear)
ユー・レフト・ミー・アローン (You Left Me Alone)

【資料参考:Rebel Records“The Early Recordings : 1962-1971”(レコード番号REB-4002)】※この項はカントリー・ジェントルメン研究の小川孝裕さんにアドヴァイスをいただいています。

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by scoop8739 | 2006-04-04 20:32 | カントリー・ジェントルメン
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