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183 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (23)

スターディへの録音 (11)

183 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (23)_a0038167_210150.jpgB面1曲目の「レッド・ロッキン・チェアー」(Red Rockin' Chair) もこの年3月の10度目のセッションでレコーディングされている曲です。ジェントルメン以前には「Sugar Baby」とか「Honey Baby」というタイトルでも歌われていました。ジェントルメンはとてもドライヴの聴いた演奏を聴かせてくれます。

2曲目「おとめの挽歌」(I'll Never Marry) は1959年3月、6度目のセッションでレコーディングされています。リンダ・ロンシュタットも取り上げているこの曲を、ジェントルメンはドブロを多用して演奏しています。

3曲目の「びっこのウィリー少年」(Willie Roy, The Crippled Boy)は、このセッションで録音された曲です。チャーリーとジョンのデュエットでダイナミックに歌われます。

4曲目「サンライズ」(Sunrise)は、ジェントルメンの得意とするジャズ・ナンバーをブルーグラス・アレンジしたものです。チャーリーによると,ジャズやブルーグラスはフリーダム・タイプの音楽であると言います。そこで自分たちが何か新しいものをやろうとすると(やると)、特にジャズを意識しているわけではないにしろ,ファンの耳にはジャズ的なサウンドとして受け取られたのだそうです。エディのユニークなバンジョーとトムの正確なベースが素晴らしい曲です。

5曲目「沈黙と涙」(Silence Of Tears)も、このセッションで初めて録音された曲です。この曲はトムのオリジナルで、ジョンが男性的な力強いハイ・テナーで一気に聴かせます。

6曲目「ニュー・フリーダム・ベル」(New Freedom Bell) ) は1959年6月、7度目のセッションでレコーディングされました。ハイ・ファルセット・コーラスで歌われる自由を讃えた希望の歌です。

7曲目「チャーチ・バック・ホーム」(Church Back Home)の録音が一番古く、19587年5月に行われた3度目のセッションからのものです。カントリー・チャーチへ想いをたぐると言った、よくあるパターンの郷愁歌です。ジョンのリードに被さるようなハミングといい、コーラスといい、全く手慣れたいい感じです。のちに「Along The Way」というタイトルで再録音されています。


【資料参考:King Records“Country Gentlemen / High Lonesome”(レコード番号3510-2-2)】

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by scoop8739 | 2006-03-17 21:02 | カントリー・ジェントルメン
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