178 カントリー・ジェントルメンを聴き倒す (18)

フォークウェイズ・デイズ (5)

a0038167_2127546.jpgアルバム「フォーク・ソングス・アンド・ブルーグラス」は、前作のコンセプトを引き継ぎながらも、サウンド面での強化が施されたものでした。

A面1曲目は、スタンレー・ブラザーズの演奏でも有名な「45号列車」(Train 45)です。最初の頃はフィドル・ナンバーとして演奏されていましたが、モダン・フォークの父、ウッディ・ガスリーが「900マイル」と歌い、フォーク・ブルースでは「オールド・ルーベン」「ルーベンズ・トレイン」「ルーベン・ブルース」などのタイトルで歌われました。ジェントルメンの演奏するこの曲は、ジョン・ダフィーのドブロをフィーチャーしてモダンな仕上がりとなっています。

2曲目「リトル・ベッシー」はトラディッショナルなゴスペル・ソングです。人生の幸福の絶頂と不幸のどん底の二つの生活は、死というものによって初めて天国に召され、その二つの道はひとつにたどり着くという内容の曲ですが、ジェントルメンは独特の味のあるトリオ・コーラスで歌っています。ジョンの力強いテナーが曲自体をぐいぐいと引っ張っていっています。

3曲目の「ザ・フィールズ・ハブ・ターンド・ブラウン」もスタンレー・ブラザーズが取り上げて有名になったスタンダード・ナンバーです。ジェントルメンはこの曲もスタンレーを参考に演奏しています。チャーリーの渋いリード・ボーカルがとてもいいですね。

4曲目「ゼア・アット・レスト・トゥゲザー」は、ベイリス・ブラザースとともに第二期カントリー・ミュージック黄金期を支えた人気グループ、カラハン・ブラザースの作品をブルーグラス・アレンジしたものです。この曲もトリオ・コーラスで聴かせてくれます。

5曲目の「ストラッティング・オン・ザ・ストリングス」は、バンジョーのエディ・アドコックのオリジナルです。ブラック・マウンテン・ラグを思い起こすメロディーですが、ツイン・バンジョーで演奏されています。セカンド・バンジョーはピート・カイケンダルなのかな?

6曲目「貴女への追想」(Remembrance Of You)は、1960年4月に行われたスターディでの9回目のセッションでも録音されていますが、基本的には両方とも全く同じパターンで演奏されています。恋人の死の描写を優雅に表現方法した曲です。トリオ・コーラスの後にチャーリーのリードが続きます。

7曲目の「レッド・ロッキン・チェアー」は、このアルバムの録音直前のスターディでの10回目のセッション(1961年3月頃)で録音されたものとほとんど同じ演奏形式で録音されました。チャーリー・モンロウ、ハリー&ジェニー・ウエスト、ドッグ・ボックらが演奏しているようなサザン・マウンテン・フォーク・ソングの曲で、ジョンのお気に入りの曲です。ここではドライヴの効いたジェントルメンの演奏が聴かれます。

8曲目はカントリー系ミュージシャンの愛唱歌で、チャーリー・モンロウをはじめ、モーリス・ブラザーズ、カーター・ファミリーの演奏でもお馴染みの曲「永遠の絆」(Will The Circle Be Unbroken)です。ミズリー、アーカンソー州で活躍した聖歌隊ホーリー・ローラー・シンガーが歌ったのが一番古いとされています。ジェントルメンの演奏はジョンのリードで気持ちよく歌われています。

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by scoop8739 | 2006-02-28 21:28 | カントリー・ジェントルメン
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