175 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (15)

フォークウェイズへの録音 (3)

a0038167_21313966.jpgB面1曲目「エレン・スミスの物語」(Ellen Smith)は、1893年8月にノース・キャロライナ州エアリー山で実際に発生した殺人事件を基にして作られた代表的なマーダー・ソングです。ジェントルメンは4月20日のスターディでの録音に続いて、ここでも再録音しています。ジョンのフェイバリット・ソングなのだそうで、ソロで気持ちよく歌っています。

2曲目の「黒いベール」(The Long Black Veil)は、もともとはオープリーのスター、レフティ・フリーゼルが歌って1959年に大ヒットした曲です。ジェントルメンが取り上げてからは、キングストン・トリオやジョーン・バエズなど多くのフォーク・シンガーによって歌われました。ブルーグラスではフラット&スクラッグスもレパートリーにしています。人妻と不倫関係を結んでいたためにアリバイの証言できずに死刑になった男と、その相手の女は他人事のように冷静に処刑を見守っていたという内容の曲です。ジェントルメンはトリオ・コーラスで歌っています。

3曲目「ホンキー・トンク・ラグ」(Honky Tonk Rag)は、タイトル通りのホンキー・トンクなインスト曲です。マンドリン、バンジョー、ギター、ベースの順にソロで演奏されます。このアルバムでのベースはジム・コックスです。

4曲目の「ジェシー・ジェイムズ」(Jesse James)は、西部開拓時代の無法者をテーマにしたバラッドです。この曲の主人公は日本で言うところの石川五右衛門や鼠小僧といったところでしょうか。チャーリーの軽やかなリード・シンギングが聴かれます。

5曲目「主よ、あなたの意のままに」(Have Thine Own Way)は、ワシントンD.C.でも格式の高い第5バプティスト教会の「The Modern Hymnal」から採譜したというヒム・ソングで、これもトリオ・コーラスで歌われています。

6曲目の「グッド・ウーマンズ・ラヴ」(A Good Woman's Love)は、カントリー系のソング・ライター、サイ・コウブンが1956年に発表した曲です。ビル・モンロウやハンク・ロックリンと言った大物シンガーもレパートリーに入れているほどの名曲です。コーラスをトリオで、サビはチャーリーがソロで歌います。間奏のマンドリンが哀愁を誘います。

7曲目「双頭の鷲の旗の下に」(The Double Eagle)は、1903年にジョセフ・フランツ・ワーグナーが発表した有名なマーチ・ソングです。ハンク・トンプソンのウェスタン・スィングでもお馴染みのこの曲は、チャーリーのギターをフィーチャーして演奏されます。イントロのドラムのような音は5.6弦をクロスして叩くように弾いています。

アルバム最後の曲「ダーリン・アラリー」(Darling Alalee)は、スターディでの1月のセッションでも録音しています。この曲は、南北戦争時代には「Ella Rhee」というタイトルでミンストレル・ショーのステージでよく歌われていました。チャーリー節がたっぷりと聴かれます。

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by scoop8739 | 2006-02-16 21:35 | カントリー・ジェントルメン
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