170 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (10)

スターディへの録音 (6)

次なる兆しは、前回のセッションから1ヶ月後の1959年6月、ジェントルメンに新しいバンジョー奏者が加入します。彼の名前はエディ・アドコックといい、1950年代の半ばまではヴァージニアのローカル・カントリー・バンド、スモーキー・グレイヴスのブルー・スター・ボーイズというところでバンジョーを弾いていました。

この頃のエディは、スクラッグス・ロールを完全にマスターできずにいたのですが、ダン・リーノウの教えを受けてからリーノウ・スタイルに活路を見出します。つまり、スクラッグス・ロールを多用しないで済む独自のフィンガリングをマスターしたのでした。

その後、リーノウの紹介でオールド・ドミニオン・バーンダンスのレギュラーだったマック・ワイズマンのカントリー・ボーイズに参加した後、ワシントンD.C.に移りビル・ハレルのロッキー・マウンテン・ボーイズに加わっています。

この頃のロッキー・マウンテン・ボーイズは、後にジェントルメンが取り上げて成功を収める手法、つまり他の分野、とくにジャズのナンバーをブルーグラスにアレンジしたスィンギーでジャージーなサウンドを好んで取り上げていて、エディがブルーグラスに対するアプローチを違ったものにする要因がここにあったのです。

さて、そんなエディが加入して初めてのセッションでの曲が「ニュー・フリーダム・ベル」でした。この時のテイクは彼らのとって満足のいくものではなかったようで、後日ふたたびレコーディングをしています。なお、このセッションからベーシストにジム・コックスが起用されています。彼は約1年に亘ってジェントルメンをアシストしています。

【資料参考:King Records“Country Gentlemen / High Lonesome”(レコード番号3510-2-2)】

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by scoop8739 | 2006-02-06 20:39 | カントリー・ジェントルメン
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