163 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (3)

イン・ザ・ビギニング(In The Beginning)

カントリー・ジェントルメンは1960年代に最も有名かつ強力なバンドでした。彼らが誕生したのは1957年7月4日と言われています。きっかけはバンジョー奏者のビル・エマーソンでした。彼は1938年1月27日ワシントンD.C.に生まれ、少年時代にスミッティ・アーヴィンにバンジョーを習った後、アーヴィン・ファミリーに加入してワシントンD.C.にて初めてプロ・デビューを果たします。

彼はすぐにバズ・バズビーのバイユー・ボーイズというバンドに移籍しましたが、そこにはギター奏者のチャーリー・ウォーラーという青年が在籍していました。チャーリーは1935年1月19日テキサス生まれの、少年時代をルイジアナの綿畑で過ごしたという典型的な「プアー・ボーイ」でした。彼はカントリー・シンガーのハンク・スノウやマック・ワイズマンをアイドルとして育ち、力強い歌唱力を持った非常に優れたギタリストと成長します。

1955年のある日、バズ(マンドリン)を含むメンバー数人が自動車事故に遭い入院を余儀なくされました。残されたビルとチャーリーは、その夜にブッキングされていた居酒屋でのステージをキャンセルしたくないと思い、バズの代役としてビルの少年時代からの友人だったジョン・ダフィという青年を連れてきます。ジョンは1934年メリーランド州ベセズダの生まれで、少年時代から聖歌隊で歌い、青年期に多くのアマチュア・バンドでその腕を磨いていました。彼は独特の力強い歌い方をするテナー・シンガーで、マンドリンのスタイルは活気に溢れる斬新なものでした。

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こうして急場しのぎで組み立てられたバンドでしたが、3人は多分にもれず息投合し、その頃都会で人気の出始めていたオズボーン・ブラザースのボーカル・スタイルを取り入れたトリオ・コーラスを売りに人気を集めます。こうして彼らはブルーリッジ・レーベルの社長であり、有名なD.J.だったドン・ウェンズの紹介を貰い、ヴァージニア州アーリントンのWARL局を中心にワシントンD.C.周辺のバーやクラブで活動し腕を磨いたのでした。さらに数ヶ月間ほど演奏活動を続けた後、3人は新しくバンドを結成することを決めました。ジョン23歳、チャーリー22歳、ビル19歳という若いグループ「カントリー・ジェントルメン」の誕生でした。

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by scoop8739 | 2006-01-12 20:38 | カントリー・ジェントルメン
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