158 サンライズ

(Sunrise)

お正月ということで威勢のいい元気な曲を紹介しましょう。この曲は正式には「The World Is Waiting For The Sunrise」(世界は日の出を待っている)とタイトルされています。

“世界は日の出を待っている。バラのつぼみは露に濡れ、つぐみは空で眠る仲間を呼び、私はあなたを呼んでいる”と歌われるこの曲は1919年、第一次世界大戦(同年6月にベルサイユ条約調印)に疲れた人々にアピールし、その名の通り世界的に大ヒットしました。たぶん「世界は日の出を待っている」というフレーズが夢と希望に満ちていて、大衆の乾ききった心に潤いと勇気を与えたのでしょう。

a0038167_054039.jpg作詞はカナダの演劇俳優兼詩人であったユージン・ロックハート、作曲は彼の友人でピアニスト兼交響楽団指揮者のアーネスト・J・サイツです。1951年にはレス・ポールとメリー・フォードのおしどりコンビがこの曲をリヴァイバルさせています。レスの軽快なギターに導かれるようにメリーの歌声も軽やかに響きます。レスはジャズ・ギタリストとしても知られていて、この曲で聴かれるような新しい演奏法を考案し人気スターとなりました。彼らは1948年に結婚しコンビを組み、「モッキン・バード・ヒル」「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」「ヴァィア・コン・ディオス」などのミリオン・セラーを放っています。

彼らのほかにも、オハイオ・ユニオンの歴史的名演で知られるジョージ・ルイスや、ベニー・グッドマンのコンボの演奏がこの曲のベスト3です。ちなみにこのタイトルから連想されるのは、その昔GSブーム期にタイガース主演の映画の題名でしたね。また1967年に、寺内タケシとバニーズが「世界はテリーを待っている/THE WORLD IS WAITING FOR "TERRY"」(テリーとは寺内タケシのニックネーム)というLPをリリースしています。

a0038167_074484.jpgおっと、話が少々脱線したようですが、ブルーグラスではカントリー・ジェントルメンを有名にした曲でもあります。この曲は彼らの“ジャズ路線”の代表的レパートリーで、曲全体がアドリヴのようでメロディー・ラインがまったく感じられないアレンジとなっています。非ブルーグラス的なエディ・アドコックのバンジョー・プレイがユニークです。

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by scoop8739 | 2006-01-01 00:13 | 不朽の名曲
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