152 クリスマス・ソングをブルーグラスで (17)

飼い葉の桶で (Away In A Manger)

a0038167_2393063.jpgこの曲は、中学校の教科書に出ていた「宗教改革」で有名なマルティン・ルターが作ったと言われています。子豚が主役の映画「ベイブ」の中でも歌われていましたし、あのミスター・ビーンのテレビ番組の中でも、子どもたちがビーンの部屋の前でこの歌を歌うシーンがありました。実は、この習慣は「キャロリング」と呼ばれるものなのです。「キャロリング」は日本ではあまり見かけられない風習ですが、子ども達が聖歌隊となって、クリスマス賛歌(キャロル)を歌いながらご近所などを訪問することを指します。子ども達の訪問を受けたお家の方は、かわいい歌声へのお礼としてお菓子やちょっとしたプレゼントをあげます。

Away in a manger, no crib for a bed.
The little lord Jesus lay down his sweet head.
 (飼い葉の桶で寝ている 優しい顔のイエス様)
The stars in the sky look down where he lay. 
The little Lord Jesus asleep on the hay.
 (月星 空に輝き 平和な姿 見守る)
The cattle are lowing, the baby awakes,
But little Lord Jesus no crying he makes.
 (家畜の声で目覚めても 泣かない強いイエス様)
I love Thee, Lord Jesus, look down from the sky
And stay by my cradle til morning is nigh.
 (私が眠るときにも 守ってください 朝まで)
Be near me, Lord Jesus, I ask Thee to stay
Close by me forever, and love me, I pray.
 (すべての神の子供を 恵みと愛で満たして)
Bless all the dear children in thy tender care,
And take us to heaven, to live with Thee there.
 (永遠までも御国“みくに”で ともに住ませてください)

ベツレヘムへ向かう途中の農家の家畜小屋でキリストが誕生したときに、馬小屋の飼い葉桶をゆりかごとして使ったとされる事から、キリスト誕生の様子を表現した飾りをクリスマス・クリッペと呼びます。この慣習は1223年のクリスマスに聖フランチェスコが模型ではなく、実物の飼い葉桶とロバ、牛を岩穴に置き、飼い葉桶を祭壇として儀式を行った事から始まったとされています。

16世紀の中ごろにはすでに、イタリア、スペインでクリッペを飾る事が習慣になっており、その後、南ドイツの教会や領主の居城にも飾られるようになりました。現在、ドイツではどのカトリック教会でもクリッペを見ることができます。最初のAdvent に家畜小屋が組み立てられ、聖家族(イエス、マリアおよびヨゼフ)が置かれます。東方の三賢人も早くから飾られる事が多いのですが、彼らが家畜小屋に到着したのは1月6日とされることから、この日まで待ってクリッペに飾るところもあります。

a0038167_20375279.jpgお待たせしました。ブルーグラス界広しと言えども、この曲を上手く歌いこなせる歌い手はこの人しかいないでしょう。その人こそリッキー・スキャッグスですが、アルバム「A Very Special Acoustic Christmas」に収録されているこの曲は彼の独壇場ですね。ジェリー・ダグラスもこの曲をドブロの独奏で聴かせてくれます。こちらの方は「Sugar Plums: Holiday Treats from Sugar Hill」に収録されています。

人気blogランキングへ
[PR]
by scoop8739 | 2005-12-15 20:39 | クリスマス・ソング
<< 153 クリスマス・ソングをブ... 151 クリスマス・ソングをブ... >>