148 クリスマス・ソングをブルーグラスで (13)

家に帰ってクリスマス・タイム (Chrismas Time Back Home)

a0038167_205643.jpgクリスマスを単純に楽しんでいる日本と違って、最近のアメリカでは、このシーズンになると熱くなるのが「クリスマス論争」です。ロイター電によると、クリスマスの宗教的表現めぐる論争が米国で高まっているのだそうです。早い話が、これも政教分離問題の一種ということなのです。そしてキリスト教原理主義者のブッシュ大統領が再選したことで、クリスマス論争までもが過激化の様相を見せています。

この記事によると、キリスト教左派の政教分離推進団体を率いる牧師は、クリスマスの宗教的側面について議論が高まっているように見えるのは、「一部キリスト教集団がもつ攻撃的な性格によるもの」とし、選挙などの要因で活気づき、これまで以上に事態を混乱させていると指摘しています。

一部のキリスト教徒は、政治的な適切さを追求する風潮が強まるあまり、クリスマスからキリストを排除しようとする動きが起きており、それに異議を唱えているだけだと主張しています。このくらいはまぁ、日本にも見られる宗教中道派でしょうが、至極妥当な感性であり、理解しやすいものです。目を転じますと、日本の靖国問題でも首相の参拝を支持する多くの人は、「程々でいいじゃん」的、中道派の立場だと思います。

だが、あるキリスト教系法律団体の代表は、「地方の学区や自治体では、キリスト教に関連することをすべて根絶しようとする、タリバンのような動きがみられる」と指摘しています。同じキリスト教徒をタリバン呼ばわりするなど、本当にアメリカという国は知れば知るほど楽しい国です。こうしてアメリカでは、今年のクリスマスも極右主張と極左主張が無闇に熱い議論を戦わせようとしているのです。

言ってみれば、多様性のある国民性というか、国民はキリスト教徒だけではないのだから、キリスト教のお祭りである「クリスマス」を堂々と表に出すのはどうかということで、人々は「メリー・クリスマス!」も言えないらしいのです。その代わりに「ハッピー・ホリデイズ!」という挨拶を奨励しているとか…。

a0038167_2050544.jpgなにはともあれキリスト教国では、クリスマスは日本で言うところの盆や正月のようなものです。遠く離れて暮らしている家族や親族が一同に会して「ハッピー・ホリデイズ!」と挨拶をして喜びあいます。ブルーグラスではカントリー・ジェントルメンの歌う「クリスマス・タイム・バック・ホーム」がその模様を歌っています。故郷の家や教会で祝うクリスマス、人々はキリスト教のお祭りである「クリスマス」を心から祝っているのです。

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by scoop8739 | 2005-12-08 20:52 | クリスマス・ソング
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