144 クリスマス・ソングをブルーグラスで (9)

シルヴァー・ベルズ (Silver Bells)

12月に入ると世間はクリスマス一色となります。
a0038167_2242990.jpgと、自分で書いておいて恐縮ですが、寡聞にしてクリスマス色というのがどんな色だか知らないので、クリスマス一色という表現がどういう状態を表すのかよくわかりません。たとえば、「この四角の中をクリスマス一色で塗りつぶしなさい」と言われて、あなたにはそれが可能でしょうか。ちなみにカランダッシュのプロ用百数十色の色鉛筆セットを見ても、どこにもクリスマス色というのはありません(当たり前じゃい!)。

これが緑色とか紫色とかなら、一色というのは容易に理解できます。四角の中といわず、丸でも三角でも、ボクには塗りつぶす自信があります。いい大人が威張ったりするようなことでもありませんが、少なくともうちの女房よりは上手に塗りつぶせると思うのです。ただ緑一色の場合は、「發」を入れるかどうかについての地域性の問題もあるので、事前にルールを検討しておくことが必要でしょう。ツモピンや後ヅケについても同様です。おっと、麻雀の話ではなく、クリスマス一色の話でした。

で、街を見回すと、どうやら赤と緑と金色が多用されているようです。赤と緑と白であればイタリアン、もしくは大三元(まだ麻雀の話が続いている…)でしょうが、ここは豪気に「白」が「金色」になっています。ポスターを印刷屋に頼んでも、「いやあ、金は特色でっさかいなぁ…」と割増料金を取られるものと思われます。光沢を出すために箔押しでもしようものなら、「箔使いまんの? 高こうつきまっせ〜」の金色です。さすがに年に一度のクリスマスですから太っ腹です。世間が派手になるのも仕方ないことでしょう。

「金」が高いとなると「銀」ならどうでしょう。ま、あまり変わりはないと思うのですが、「金」の場合は「キンピカ」のイメージがあって「ど〜もねぇ…」とお考えの向きには、「銀」の場合は「いぶし銀」なんて表現があるように多少はイメージがいいようです。

ということで「シルヴァー・ベルズ」です。この曲はジェイ・リヴィングストンとレイ・エヴァンスが1950年に共作した、ゆるやかなワルツ調のクリスマス・ソングです。ボブ・ホープとマリリン・マックスウェル主演の1951年のパラマウント映画「レモン・ドロップ・キッド」の主題歌として作られ、映画の中ではクリスマスを迎えて雑踏する街頭シーンで、主演の二人がデュエットしています。これとは別に、ビング・クロスビーがキャロル・リチャーズとデュエットした盤も有名です。

1965年暮れにリリースされ、全米クリスマス・アルバムズ・チャートの9位にランクした「ベンチャーズのクリスマス・パーティ」にもこの曲が収められていました。このアルバムは、レイチャールズの「ホワット・アイ・セイ」のイントロを流用した「ジングル・ベル」を始め、お馴染みのクリスマス・ソングをいろいろなヒット曲のアレンジと合体させるという趣向になっていました。

a0038167_2336678.jpgさて、最も今らしいブルーグラス界のそうそうたるミュージシャン達によるインストゥルメンタルのクリスマス・アルバムが「クリスマス・グラス」です。アルバムには全15曲が収録されていて、演奏メンバーは、アリソン・クラウス(フィドル)、ロンダ・ヴィンセント(マンドリン)、リッキー・スキャッグス(フィドル、マンドリン)のほか、コディ・キルビー、ダニー・パークス(アコースティックギター)、ダーリン・ヴィンセント(ベース)、ロブ・アイクス(ドブロ)、ロニー・マッカリー(マンドリン)、スコット・ヴェステル(バンジョー)、スチュアート・ダンカン(フィドル)などといった豪華な顔ぶれとなっています。この曲はドブロのロブ・アイクスが中心となって演奏されています。

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by scoop8739 | 2005-12-02 23:39 | クリスマス・ソング
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