227 時系列で聴くカントリー・ジェントルメン (63)

レベルへの録音 (20)

カントリー・ジェントルメンはアメリカ東海岸地方を中心に、大学やコーヒー・ハウス、そして時にフェスティバルの出演と、慌ただしくも充実した日々を過ごしていました。

「ロアノーク・ブルーグラス・フェスティバル」から約10ヶ月後の1967年5月30日、メリーランド州リヴァーデールにある「ボブ・ロイド・スタジオ」というところで1曲レコーディングしています。この曲はシングル発売されず、レベル社での2枚目のアルバムのために取って置かれますが、結局、そのアルバムでも使われることはありませんでした。

a0038167_14015863.jpeg

タイトルが「黄金の鐘が鳴るとき」(When They Ring Those Golden Bells)というこの曲は、後に「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」Vol.1に収録されることになります。ジョン・ダフィのリードで歌われる哀愁漂うセイクレッド・ナンバーです。

同年9月3日には、バージニア州ベリーヴィルにある「ウォーターメロン・パーク」でのライヴの模様が残されています。それが以下の5曲でした。

「黒いベール」(The Long Black Veil)は、1960年のフォークウェイズ社でのアルバム「カントリー・ソングズ・オールド&ニュー」で初めてレコーディングされて以来、1962年の「オン・ザ・ロード」でのライヴなど、ジョンが好きな曲のようでどのステージでもたいてい演奏されています。ジョンの張りつめたハイ・リードが悲壮なまでに曲を盛り上げています。この曲もアルバム「イエスタデー・アンド・トゥデイ」Vol.1に収録されました。

「双頭の鷲の下に」(Under The Double Eagle)もまた、アルバム「カントリー・ソングズ・オールド&ニュー」以来、よく演奏されるチャーリーの得意曲です。後半のコード・ワークを多用したプレイは十八番となっています。エディが鮮やかなギャロッピング・バンジョーを披露し、ジョンも切れのよいマンドリンを聴かせます。この曲も同じくアルバム「イエスタデー・アンド・トゥデイ」Vol.1に収録されました。

「ゲット・イン・ライン・ブラザー」(Get In Line Brother)は、ジョンのもっとも得意とするセイクレッド・ナンバーです。エディの少し走り気味のスリー・フィンガー・スタイル・バンジョーに続いて、これぞブルーグラス・カルテットという名唱が聴かれます。この曲もまた、アルバム「イエスタデー・アンド・トゥデイ」Vol.1に収録されました。

「クリプル・クリーク」(Cripple Creek)は、ライヴならではのジョークが聴ける曲です。196411月にレコーディングされたライヴ盤「ゴーイング・バック・トゥ・ザ・ブルー・リッジ・マウンテンズ」にも収録されました。冬の寒い朝に、レコード・プレイヤーが暖まるにつれ回転速度が次第に早くなって行く感じを演奏で表しているとのことです。バンジョーの練習にいかがでしょうか? この曲はアルバム「イエスタデー・アンド・トゥデイ」Vol.2に収録されました。

「天国」(Heaven)は、ボイドとヘレンのマクスパデン夫妻が作った有名なセイクレッド・ナンバーで、フラット&スクラッグスの「ソング・トゥ・チェリッシュ」やレッド・アレンの「ブルーグラス・カントリー」にも収録されています。ジョンのお気に入りのナンバーで、彼独特のヴォーカル・スタイルを聴かせてくれます。後にセルダム・シーンのアルバム「アクト3」にも収録されています。軽やかなマンドリンのイントロに始まり、天国への讃歌を哀愁あるヴォーカルで聴かせてくれます。この曲は「イエスタデー・アンド・トゥデイ」Vol.3に収録されました。


[PR]
by scoop8739 | 2017-10-16 14:05 | カントリー・ジェントルメン
<< 228 ちょっと一服、1967... 226 時系列で聴くカントリー... >>